フードコーディネータの美レシピ 純氷の魅力!
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心斎橋で「氷」始まってますよ!
心斎橋筋商店街で配布中のこのリーフレット。もう皆さんご覧になられましたか?「伝統派」と「革新派」に分かれて、10軒のショップが今夏自慢のスィーツを紹介しています。当企画のために開発された商品もあり、プレミアム感はひじょーに高い!この一冊があれば、わざわざ検索しなくとも、いま行きたい!食べたい!な、一軒が見つかるはず。と、いうわけで、今月の「食・おいしいを楽しむ」テーマは「氷」。氷にまつわるエトセトラをご紹介いたします。
先月「心斎橋ミツヤ」の小儀さんから伝授した「純氷」の魅力。空気をほとんど含まない、結晶密度の高い氷は、スィーツや料理だけじゃなく、BARの世界でも必需品。瞬時に液体を冷やし、雑味を決して混ぜ込まない「純氷」。京都の学生時代に、祇園のBARでバーテンダー修行をしていた私にも身近な存在です。今日は「純氷」を使って、あの丸い氷を作ります。
使いますのは、先が3つに尖ったアイスピック。東急ハンズ心斎橋店で購入しました。すごく使いやすいんですよ!
では、ガリガリのスタートです。純氷には振動を与えると割れ目となる「氷の目」があります。それは、目に見えるときもあれば、掌が感じ取る場合もあり。よくよく氷を観察すると、体感で見えてきます。この氷を割る作業は、バーテンダーの見えない仕事。右利きと左利き、どちらがその日のメインバーテンダーになるかによって、氷の準備(大きさや形)も変えてゆきます。氷って、デリケートなんですね。
最近はお酒離れとかで「BARに行く」お客さんも減っているのだとか。バーボンブームも来てる事ですし、いまいちど「BARへ行こう!」な流れができて欲しいなぁ…と思いつつガリガリは続きます。BARはいいですよ。音楽や絵画、書籍やアート、歴史にウンチク。知らなかったことを教えてくれる街のセンパイたちがいます。
「家で飲むバーボンとカウンターで飲むバーボンは、どうして味が違うのか?」ハード&ソフトの両面から、その答えが詰まっているBAR。外でお金を払って飲み食いをする…客側の礼儀作法もみっちりと諭されます。飲んだってなんも得はないということと同時に、飲めば得ばかり…という事も教えてくれます。最後に、氷や水といった普段身近にあるものの真価も発見させてくれます。「純氷」もそのひとつ。
今回、リーフレットで紹介しているショップも、ふわふわ氷の裏には秘話や秘策やこだわりがギュッと詰まっていることでしょう。お店としては、あえて「言わないこと」「表に出さないこと」なのかもしれませんが、皆様の口はきっと気づくはず。ぜひぜひ、リーフレット片手にひんやりスィーツめぐりをお楽しみください…というところで、丸くなってきましたよ。もー手が冷え冷えです。もう少し!
本来であれば、もう一度冷凍庫で2日は氷を締めるのですが、待てません!グラスに放り込んで、大好きなジンを注ぎます。丸い氷は液体と接触する面積が少なくなります。だから、飲み干すまで、アルコールの純度を邪魔しないのですね。よーくステアして、ひと口めはそのまま。ふた口めはライムを搾って。夏はやっぱりジンです!余った氷は…もちろんカキ氷でいただきます♪