2017.06.01

ほうじ茶鰹だし | 特集 201706

ほうじ茶鰹だし

Store Info

大阪といえば「出汁文化」

大阪といえば「出汁文化」。江戸時代に北前船が北海道から運んだ昆布やカツオがその源。そのへんのJKだって、おいしい出汁を飲めば「これでお風呂入りたい」などと、絶妙な感想を口にする。そして、堺に由縁ある「お茶文化」も強みのひとつ。そのへんのオバちゃんも、おいしいお茶を飲めば「これで顔洗いたい」などと、小粋なコメント。その2つが合わさったらどうなるのか?そんな、大阪は心斎橋らしい“うどん”が誕生していました

京都山城創業明治2年の「宇治園」。2階の喫茶スペース「喫茶去」に、今年の2月から提供が始まり、にわかにジワジワと口コミを広げているのが・・・

「ほうじ茶」×「おだし」のうどんメニューなのです!なんとも奇跡なコラボレーション、これまでありそうでなかった…そのお味とは?

まずは「おだし」。創業は江戸時代にさかのぼる、老舗の乾物屋さん「山長商店」さま。黒門市場に店を構え、南地と呼ばれたミナミの食文化を支え続けた…知る人ぞ知る名店。歴史も伝統も目を見張るものがありながら、「変革は厭わない」と打って出る姿勢は…創業当時からの社風!それゆえ、今回の「お茶」とのコラボにも硬軟自在なアイデアが飛び交ったのだとか!

迎え撃つのは、宇治園が誇る珠玉の逸品、ほうじ茶「火男(ひょっとこ)」。一番茶の雁ケ音、茎茶を原料とし、茶葉の中には茎がチラホラ。これが独特の甘味を生む。要は火入れで、棚式火入れと呼ばれる加熱法で、遠赤外線でじっくりじっくりと火を入れる!芯まで火の入った葉と茎は、強い香りとクリアな甘さが自慢なのです。

この山長商店の「出汁」と宇治園の「ほうじ茶」が…タッグを組む!だし職人と茶師が何度も何度も何度も試作を重ね…生まれた「ほうじ茶鰹だし」。そのうえ…うどん麺は石臼で挽いた宇治抹茶を練りこんだ「生茶麺」というから…それは、文字どおり、見たことも聞いたこともない「新味」なのです。うーーーん、さんざんひっぱりました!その一品がコチラ…

デン!今回は「生湯葉玉子とじ」で試食です!

出汁は金色に茶色系が混ざったような微妙なカラー。こんな色のうどん出汁は見たことがありません。

それでは…ひとくち。「!?」「!!!!!!」
出汁の旨味とお茶の旨味が…こんな風合いで相乗するなんて!旨味と甘味を、僅かな渋みが引き立てる!この、わずかーな「渋み」がポイントで、先口に鰹&昆布をメインとした旨味が鮮烈に、中口には「火男(ひょっとこ)」の甘味も加わって、サーっと引く後口には僅かな渋み…その渋みがまた、次のひとくちの旨味を欲して…

出汁を飲むのが、止まりまへん!!!!

わすれてた!とばかりに持ち上げたうどん麺は…まさかのグリーン♪抹茶を練りこんだとあって、美しい色合いにウットリ。

もちもちとした食感を噛み締めると、爽やかな抹茶の風合いが口内へパーっと広がる!この上品さ、クリアさは驚愕モノ。

「湯葉刺し」で注文したら出てきそうな、しっかりとした湯葉は、絶妙出汁を十分に吸い込んで、さらにお出汁を進ませるのです。

そう、通常のうどんは「出汁」が一辺倒の美味を持続させるのに対し、この「ほうじ茶鰹だし」は、旨味→甘味→僅かな渋み、と、うどん出汁に流れがある重層的な味わい。その嬉しい複雑さにクリアで上品な麺が合わさって…、こんなうどんは食べたことがない!!

さらに!ご紹介したい「曜日限定メニュー」があります!まずはこちら、(月)(水)(金)(日)限定の「イベリコ豚ハリハリ」。

そして(火)(木)(土)限定の「炙り蒸し鶏と水菜」!どちらのメニューも制覇したいですね…!

店長様は言います。「この出汁の開発には何度も試作を重ねてきました、黒門市場の山長商店さんと宇治園という組み合わせは、このエリアならではの味わいです」

店外へ出ると…「宇治園」重村会長の作品が。静かな風景画に夢中に食してカァ~っとなった頭が少しずつクールダウン。

このメニューが導入されてから「喫茶去」では毎朝「お出汁を引く」香りが店内いっぱいに広がるそう。なによりも高級なアロマだと…大阪人のワタクシは思います♪

  • 「ほうじ茶」×「おだし」うどんメニュー
    生湯葉玉子とじ 780円
    南高梅と淡路産わかめ 880円
    大判きつね 780円
    イベリコ豚ハリハリ 980円
    ※月水金日 限定
    炙り蒸し鶏と水菜 980円
    ※火木土 限定
  • ※価格はすべて税込

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