2017.06.01

真珠がスゴイ

Store Info

  • 店舗仲庭
  • 住所大阪市中央区心斎橋筋2-3-27
  • 電話番号06-6211-8686
  • AREA
  • 7
  • EAST

宝石の女王

心斎橋筋商店街には歴史ある老舗店が点在します。真珠を取り扱う「仲庭」さんもそのひとつ。
創業は1891年と伝えられ、明治の頃は着物やかんざしや帯締め、そして万年筆や時計やジュエリーを国外へも通信販売(!?)されていたという生粋、ホンモン、伝統の一軒は、今日も4代目の仲庭さんが店内におられます。
店頭にはウン十万、ウン百万のジュエリーや真珠が並び、敷居の高さを放出!
ですが、当の仲庭さんというと・・・

非常に物腰柔らかで、屈託のないお人柄。
ようこそ、と、ご案内いただきました。
下品で無粋でお金の話が何より好きなワタクシ、今日はスゴイ真珠を見せていただこうと気合が漲ります。
なんせ…真珠って奥が深くて安易に手が出せないジュエリー…

6mmサイズだから○○円、長さがあるから○○円、どこどこ産だから○○円、とは決して一概に言えない…目利きがものを言う世界。
本当の「目」を持ち合わせていないと、真価にはたどり着けないジュエリー。
だから、仲庭さんのようなほんまもんのお店で、すっごい真珠を見てみたい!
ワタクシの目はドルマークが光ります!

さっそく仲庭さんに「すごい真珠見せてください!」とお願い(下品です、無粋です、皆様決してマネなさらぬよう…)したところ、サラリといくつもの真珠をならべる仲庭さん。
「では、この中でどれが一番キレイだとおもいますか?」と逆に聞かれ…。
これかな?と1本を選択。

次に、ワタクシの首元にならべて「どれが一番キレイだとおもいますか?」と再度質問。
ここで分からなくなるワタクシ。
そこで仲庭さんはニッコリと「真珠は、どれが似合うか?どれが好きか?持ち主の満足と納得が一番大切なんですよ」。う~ん、なんとも唸るお言葉。 6mmサイズだから○○円、長さがあるから○○円、どこどこ産だから○○円、とは決して一概に言えない…だから、真価は自分の中にあるのだと。

仲庭さんは続けます。
ダイヤは「王」と言われるのに対し、
真珠は「女王」。
王様は身を飾って周囲に富と力を誇示しなければならない。
女王様は、自身の美も魅力も奥に秘めて秘めて、それでも隠し切れない美しさがこぼれ出るもの。
カラット、カラー、クラリティで語るに易い(ほんとはカンタンじゃないのだけれど)ダイヤに対して、真珠の真価が安易に記号化できないのには、そんな真珠の独特なる魅力があるからなのだと。

さらに、真珠は記憶のジュエリーなのだと。使う機会は、祝席や偲ぶ日といった「記憶」と「歴史」に直結するもの。そして、そんな大切なものを「贈る」「贈られる」という行為は…その人にとって記憶に刻まれることなのだと。つまり、真珠が表現するのは、富でも権力でもなく(いいですか、ここがほんとうに恐ろしいところです)その人自身、人格や品位や教養や知性、つまりは人間性なのだと。

いや~、いま思い出しても汗が吹き出るような真珠の話し。世には学歴や収入といったヒエラルキーがありますが、ほんとうに恐ろしいのは品性のヒエラルキー。
こればかりは、生きてきた毎日の積み重ねがそのまんま出るわけですから。ワナワナとするワタクシにニッコリ笑いながら「面白い話しがあります」と続ける仲庭さん。

教えてくださったのは「三角の定義」なのです。
このように両耳と首元をつなぐ三角のライン。
このバランスのよい位置に真珠を配することによって「安心」の印象を相手に与えるのです。
丸い、乳白色の、海からやってきた一点。
それは、潜在的に私たちが「還る場所、生まれた場所」を想起させて、安らかな気持ちにさせてくれる。

だから、持ち主の思い、贈り主の思い、それが真価そのものである「真珠」。
それでも無粋なワタクシはサイズが大きい方がいい!!ド~ンと大きいキラキラした真珠がいい!と駄々をこねたところ・・・

この2本を並べて見せてくれました。
右側は日本最小と言われる2mm。左は10mm。
2mmサイズが置いてある…なんて、やはり老舗専門店「仲庭」さんなのです。
「どちらが自分に合うのか?は自分で決めていいんです」と、まるで禅問答のような仲庭さんの答え。

さらには、日本最大サイズの一点も見せていただいたのです。
ほら、どちらが価値があって、どちらが美しいのか?それは価格やサイズではなく、ワタシという人間性が決める、こと。
あ~~!!もっと中身が美しい人になりたい!!

店内には、目を見張るような美しい真珠がズラリ。もちろん、その希少さやクオリティの高さで、相当のお値段をするものも…。
そこで、「20代の彼が、20代の彼女に贈ることができるような商品もあるのでしょうか?」と聞いてみたところ・・・

こんな真珠を見せてくださいました。小ぶりながらもしっかりと光沢を放つピアスです。
これはCAさんのご利用が多く、控えめながら本物を身につけるシーンにピッタリなのだとか。耳たぶにそっと添える力強い乳白色は、大きな大きなものよりも、いっそうの存在感を放つのです。
コンパクトのようなケースに入って、お値段も射程範囲!こんな商品もあるんですね。

真珠を見に来て「内観」をして帰る。
なんとも内省的な取材となりつつ、まだまだホンモノを手にするには、ほど遠いワタクシ。
そんなワタクシに「また、見にいらっしゃい」と仲庭さんはニッコリ。皆様、一生モノの一点や、大切な人への贈り物、是非一度、仲庭さんに相談にいらしてください♪

  • 価格は店頭でご確認ください。
Loading..