買い物のとき何か食べたくなって
危険な「心ぶら」
気づいたら、両腕いっぱいに買い物をぶら下げているのが「心ぶら」。今日はゼッタイ贅沢禁止と心に決めても、ふらふらと歩くうちに、アレもコレもとなってしまうのです。同じような人とすれちがうと何となく目があって「あーアナタもヤラレましたか」「あー、やっぱりそうなりますよね」と黙して挨拶。なんでワタクシ、独りバブルになってんだろ?もしかして買い物依存症?でもワタクシがお金使わないと経済回んないよ、だったら良いことしてるんやん、でも、やりすぎたか!?…などと自問が始まったら買い物疲れのサインです。適度に甘味を摂って、すこし休みましょう。
そんなときのオススメが「宇治香園」です。ここのオススメポイントは、店内にちょっと座れるスペースがあるところ。カフェに入るまでもなく、ましてやレストランなんてもってのほか。ほんとに、すこしだけ「ホッ」としたいとき、ここは絶好のスポットです。
テイクアウトは「水出し煎茶」に「抹茶グリーンティー」、そしてワタクシ大好物の「抹茶ソフトクリーム」。こちらのテイクアウトは1年中、心斎橋のお買い物は夏も冬もカンケーなしに頭と身体が火照るもの。冷たくて甘いスィーツは心身を落ち着かせてくれるのです。気づけば、さきほどすれちがった大荷物の方もウロウロと休憩場所を探しています。「宇治香園」で休めるよ~!
スタッフさんがソフトを作り始めます。ワタクシ、いつもこの瞬間に心中で「失敗しろ~、ひと巻き多く盛ってしまえ~」と念を飛ばしてみるのですが、効いたためしがありません。
しかしさすが…幕末慶應元年(1865年)創業の老舗「宇治香園」です。抹茶ソフトの発色が違う!それはグリーンではなく「緑」、いや、碧?、いや、翠?とにかく色が濃いぃぃんです。
そして、これがいっつも嬉しい!仕上げにかける抹茶です。このときも心中で「失敗しろ~、ひと振り多くかけてしまえ~」と念を飛ばしてみるのですが、効いたためしがありません。ほらほら、抹茶の爽涼感たっぷりな薫香はふわーっとあたりに漂い出します。商店街を歩く人たちがチラチラと見てくる瞬間です。なんとなく、鼻高々なワタクシです。
最後はウェハースをつけて出来上がり。いつも「今日は2枚ついてきたらどうしよう」とハラハラするのですが、2枚なんてついてくるわけもなく、今日も大好物の宇治香園「抹茶ソフトクリーム」はいつもどおりに無事に完成したのでした。
心斎橋初心者には謎の多い「心ぶら街」を背景に一枚。このロケーションもいいんですよね。エントランス2ケ所の開放感が、買い物に疲れた心を癒してくれます。では、いただきます。
まずはウェハースですくってひとくち。
抹茶の香りがブワーっと広がって、クリームのミルク感と一瞬で相乗。ミルクの甘味と抹茶の仄かな苦味が最高です。頭の中がサッとクリアになるのです。きっとすっごい抹茶使ってるのでは??
どうやら、そこは企業秘密のようで、これを聞くとスタッフさんは困った笑顔でモジモジされるのも「味」のうち。どうかいつまでも内緒にしていて欲しい…と願うばかり。
願うばかり…といえば、今日、願掛けで買っちゃったワンピース、あれ、本当に必要なんやろか、衝動買いというやつではないやろか、そもそもそのワンピでどこ行くんだ、ワタクシ?
どこ行くんだ…といえば、今日、一目ぼれして買っちゃったショートブーツ。おんなじようなのが家にもゴロゴロ転がってなかったっけ。あ、いけない、反省は二の次。あらゆる「大好き」の中でも最上級に大好きな「クリームとコーンのコンビネーション」が始まる、集中、集中。
はー、たまらん。折り返し地点のこの瞬間がサイコーや。どっからどー食べても、この先は「満足」しかないわ。あー最後のひとくちが一生来なければいいのに。いま死んでもいーわ、いや、生きててよかったっていう感じやろか、どっちゃでもえーわ、はー。
果たして、最後には三角の紙だけが残りました。あまりにもさびしいので画像にも納められませんでした。さて、帰ってサザエさん観て、晩酌して寝て、明日からもがんばります。
- 抹茶ソフトクリーム 300円
- ※全て税込価格