2015.10.01

DOORSの本棚

Store Info

  • 店名アーバンリサーチストア
  • 住所大阪市中央区心斎橋筋1-6-5
  • 電話番号06-6251-0346
  • URL
    http://www.urstore.jp(公式)
  • AREA
  • 4
  • WEST

「読書、あるある」

御堂筋線で開高健を読んでいたら、あまりの面白さに吹き出してしまいJKに「キモ」と囁かれました。JR在来線では城山三郎のエッセイに涙が止まらなくなって前に座っていたご夫人に心配され、四ツ橋線のホームでは町田康が止まらず改札から出られなくなり、内田樹や江弘毅の著書で降車駅を乗り過ごし。村上龍はキューバへ、ミランはチェコへ、ガルシアはメキシコへ…と、ワタクシに搭乗券を買わせようとしました。(すべて敬称略、謝)これら「読書あるある」は皆様も心当たりがあるのでは?思えば「読書と移動」は切っても切れない仲。10月に1回だけある連休に向けて、また、本を買いに来たのが…

アーバンリサーチストアです。「そこに本が?」と思われた方、ワタクシも最近まで知らなかったんです。2階の家具や植物があるところの奥です。本棚にはびっしり100冊はあろうかと。そのラインナップがおもしろい。自然科学や哲学、建築設計やフードレシピ、写真論やマーケット論、農業や工業、経済学や史学、旅行記や室内の暮らし提案、エトセトラエトセトラ。この本棚の主が実際にいるとしたら、会ってみたい、話してみたい、いっしょに飲みたいってくらいのラインナップなのです。

この書籍のラインナップはURBAN RESEARCH DOORSの監修なのだとか。ドアーズの世界観を書籍に集約して、この本棚の前に立つ人たちにコンセプトメッセージを送っているそう。そんな背景を教えてくれたのが、こちらの店長さま。たたずまいもお話の仕方もお洋服も「URBAN RESEARCH」を体言するかのようなキャラクター。そんな店長様のオススメは…

プラントハンター西畠清順著「教えてくれたのは、植物でした」。同フロアにある植物のコーナーは氏が立ち上げたプロジェクト「そら植物園」からのセレクト。植物の視方が変わる、ガイアを感じられると話題の一冊。

登山が趣味であるカメラマンのオススメがこちら。ホーボー・ジュン×村石太郎共著「山岳装備大全」。これは登山初心者の人でも分かりやすい、もちろんセミプロの方にも読み応えがあるはず!と太鼓判です。

さらにカメラマンのオススメは、齋藤裕著「ルイス・バラガンの住宅」。メキシコにしか建築物を造らなかった近代建築の巨匠の住宅を、建築家・建築写真家の齋藤氏がまとめた一冊。メキシコの太陽がバラガン邸を映し出す様、それを捉える齋藤氏の写真は必見とのこと。

次に「ナガオカケンメイとニッポン」。ロングライフデザイン活動家であるナガオカ氏によるNIPPON VISIONなど、地域をクローズアップした活動の紹介も含まれているそう。D&DEPARTMENTは、お隣の堀江にもありますね。

さとうち藍 文/松岡達英 絵「自然図鑑」。身の回りの植物や動物や昆虫を紹介する図鑑なのですが、なんと…写真ではなくて「絵」なんです。とても細やかな絵はそれだけでずっと眺めてしまうほど。絵にする…ということは“この生き物は、ここがポイントだよ”って、暗に教えてもくれます。

なかしましほ著「まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本」。ナチュラルなおやつや食事のレシピを提案する「なかしましほ」さん。バターや砂糖を控えたりと…毎日食べられるレシピ、まさに“ごはんのような”です。

最後はワタクシの卒業大学学科でも教壇に立っておられた、鷲田清一著「たかが服、されど服-ヨウジヤマモト論」。ヨウジヤマモトの美学を哲学的視座から解き明かす試みの著。「省略の中にはプライドが含まれる」なーんて、シビレます。地味は滋味なんです!

そんな、URBAN RESEARCH DOORSが並べる書籍の数々。ここを眺めているだけでも時間がドンドン過ぎていきますよ♪

  • 書籍の価格は店頭でご確認ください。
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