2020.02.01

世界最大級の傘専門店

Store Info

ほな「折りたたみ傘」と違うか!

思い出せない雨具があります。傘だけど折りたためるやつで、カバンにスポッと収まりやすくて、軽くて、小さくて、開閉が楽で、水をよく弾いて、風にも強く、親しみやすい価格の雨具。でも、それ、折りたたみ傘じゃないやんな。折りたたみ傘は、カバンにスポッと入らないし、地味に重いし、案外大きいし、開閉もストレスたまるし、雨風に弱いし、意外に高いし、折りたたみ傘ってそおいうもんやからネ。

実は、それは「折りたたみ傘」だったのです。こちらは昨年の梅雨時「6月」にオープンしたWaterfront SHINSAIBASHI / OSAKA。歴史ある傘専門店が、その着眼力と開発力と持続可能な世界に向けた思いと、ユニークな遊び心でもって、実に計1万本を展示する世界最大級の傘専門店なのです。

同ショップを紹介するにおいて…真っ先にご覧いただきたいのがこちら「ポケフラットシリーズ」。掌に乗るこのサイズは、薄さわずか2.5cm。

スタッフ、太田さんの顔ほどのサイズなのですが、これが「折りたたみ傘」なのです。

その最大の特徴がこのフォルム。平べったく折りたためる型で、ビジネスバックにも「スポっ」と収まるサイズ感。「ライバルはスマートフォン」と謳う、同社の代表的なプロダクト。

こんなに小さくてコンパクトで、雨をしのげるんかいな???と懐疑的に。ソロソロと広げてみます。

スチャ、スチャッと・・・

おおお!?なんともスムーズに・・・

パンッと!!!見てください、元のサイズからは想像もできない直径95cmの傘に!

スタッフ、太田さんは話します。「折りたたみ傘を持ち歩かない多くの方でも、スマートホンは必ず持参しています。ならば、スマホのような軽さ(200g以下)とサイズ、そしてフォルムにすれば、鞄にスッと入れておけるのでは?と考えたんです」。

その秘密が「ロクロ構造」と呼ばれる技術。

折りたたむ構造が…この通り。3本ずつの骨を左右に分散する傘骨構造。これにより、折りたたんだ際のフォルムは平らなスクエア型に!

例えば男性のジャケットの内ポケットにもスッと。女性の小ぶりのバックにもスッと。厚み2.5cmのコンパクトフォルム。では、なぜこのような開発に着眼されたのか…?皆様、ここが最大のポイント。

現在、年間1.3憶本の傘が消費されているという調査結果もある日本。うち、8000万本がビニール傘、その消費量は世界1とも言われているそう。気軽に購入できるビニール傘は、急な雨天に「便利」と同時に「使い捨て」の利用も育んでしまいました。

「折りたたみ傘」の使用率は世界の半数以下という調査結果もあり…。傘の老舗店である同社が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として2015年に国連で採択されたSDGsに対する取り組みの一環として、日本に折りたたみ傘の携帯習慣を啓発する「たたむ、をひろげるプロジェクト」を立ち上げたのです。

SDGs…最近よく聞く言葉。だけど、まさか自分の「雨の日に傘をさす」というアクションがそこに関わってくるなんて。 「Waterfront SHINSAIBASHI / OSAKA」は、同社の「たたむ、をひろげるプロジェクト」の旗艦店の第一弾。そうだったのか!と膝を叩く「なるほど」がひとつひとつの傘から発見できるのです。

「だって、折りたたみ傘はカバンにスポッと入らないし、地味に重いし、案外大きいし、開閉もストレスたまるし、雨風に弱いし、意外に高いし、折りたたみ傘ってそおいうもんやネン」そんな既成概念をぶち壊すくらいの開発力で、ズラリと並ぶ1400種の折りたたみ傘!

次は極細構造の「ファイブスター」をご覧ください。スタッフ太田さんが持っているのも、なんと折りたたみ傘。スティック状の極細で「ライバルは万年筆」と言うくらいのスリムなコンパクトさ。

その細さは500円玉ほどのサイズ感。ほんとにほんとに、こ れ だ け!なんでこんなに細いフォルムが適うのか!?そこにも同社の秘密アリ。

なんと傘骨が「5本」(通常は6本)の構造なんです。だからファイブスターなんですね★「傘骨が5本しかないなんて、ちょっと心配」なアナタもご安心を。傘骨は強度の高い丈夫なステンレス製強化骨を使用している丈夫な傘です。それでも心配な心配性極まるアナタは…

「New極軽カーボン」タイプをご提案します!

従来の同品と比べても格段に骨強度がアップ。傘の開閉時のスムーズ感が一段とアップ。それでいて…

撥水加工がさらに進化!「超」が付く撥水力で、雨水もサラサラと反撥してくれます。となると…やっぱり1本の重量が増えているんじゃないかと思ってしまうのですが・・・

な ん と!!100gを切るストイックさ。

さすがは「New極軽カーボン」です。

ここまでご提案して、私たちが「折りたたみ傘」を携帯しない理由のどれか一つでも残っているでしょうか??いえ、まったく。そうなんです、同社の着眼の面白い所がまさにソレ。折りたたみ傘を持つ際の「心の障壁」を深層まで探り込んで、ひとつひとつを丁寧に解決&解消。地球・環境はもちろんのことですが、実は「私たち」に1番やさしい目線で「持ってみなはれ、便利やで」って言ってくれる、それがWaterfront。

それでも折りたたみ傘を携帯しない理由があるとすれば「だって長傘が好きだから」もうこれしかない!でもここで知って欲しい情報をひとつ。現在日本の遺失物の31%が「傘」なんです。それに対して「私、傘を失くしました」という届け出が1.8%。わずか1.8%なんです。それだけ多くの方が傘を大切にしないのが現状。ギクリ、ワタクシにも身に覚えアリ。

ならばとことん大切にしたくなる折たたみ傘を開発してしまうのが同社らしいところ。こちらは柄の部分を中央からずらした「バックに優しい傘」。普段通りに傘を持つだけで、背後を雨風から守ってくれる、アイディーア!!な1本。

実はこんなふうに「アイアイ傘」をする際に、雨風側の人を守るなんて粋な使用アイディアもあり!これ駅で失くしたら、絶対絶対に遺失物届出すし、親切な方のおかげで戻ってきたら感激しちゃいます★

さらには、普通の長傘に見せかけておいて・・・

ステッキと傘の2WAY使いや、

自撮りができちゃう「インスタブレラ」なんてプロダクトも。

さらには店内にも秘密がありました。日本古来の「たたむ」文化から着想が広がった「折りたたみ傘」。その思いが店内什器にも宿り、なんと「たためる売り場」を実現。

什器のすべてがパコっと折りたたみ収納になっているのです。

さらに、お子様にもわかりやすく、安易に破棄されるビニール傘が海を汚染する現状を描いた絵本も。

飛び出す絵本の仕様で、海の生き物を立体的に魅せ、生き物が海上汚染によってどんな被害に合うのかを語り掛けます。

贈答用にはこんなカラフルなBOXでラッピングもOK。

SDGs なんて、どこか偉い人たちの難しい会議くらいにしか認識のなかったワタクシ。このショップで「持続可能な世界」の当事者であることを実感してしまいました。とはいえ、店内には軽量化・小型化された折りたたみ傘が目移りするほど並び、選ぶ楽しみは盛りだくさん。持続可能な消費を、便利で快適に「楽しく」すること、ここから始めます!太田さん、ありがとうございました!

  • ◇折りたたみ傘
    ポケフラットシリーズ 700円~
    Newモバイルフラット 2500円~
    ファイブスター 1500円~
    New極軽カーボン 1500円~
    バックに優しい傘 2500円
    インスタブレラ 1500円
  • ◇長傘
    ステッキ傘 7500円
  • ※価格はすべて税抜
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