2020.01.01

眼鏡選び…日本最前線

Store Info

  • 店舗大丸 大阪・心斎橋店
    メガネサロン
  • 住所大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店本館6F
  • 電話番号06-6271-1231(代表)
  • URLhttp://www.majiko.co.jp/
  • AREA
  • 3
  • WEST

「日本最前線」は大げさじゃない!

「世界の工学は格段の進化を遂げている。」と言われて何を思い浮かべますか?スマホやスマートスピーカー、もしくは医療や各種テクノロジー。今回の取材は、もっともっと身近なあのアイテム。日本の…いやいや世界の最新機能を駆使するのは、大正11年創業の心斎橋の眼鏡店であるという、なんとも興味深い取材となりました。

ここは大丸心斎橋店本館の6階「メガネサロン」。フロアの中央に円を描くように位置するカウンター内には、当店屈指の「認定眼鏡士」さんたちが、お客様のお悩みを聴いたり、普段の使い心地をヒアリングしたりと、静かに大忙し。

お客様の些細な、ほんとうに些細な要望や不都合も聞き漏らすまいと、専門知識とヒアリング力を最大限に活かしてご対応されるスペースなのです。そうやって聴き取った要望は、専門技術で形に返す。さらに、その後の経過も丁寧にヒアリングし、さらに改良を重ねていく。これが、ここ「メガネサロン」が多くの方々に信頼と愛着をおかれる所以。

「認定眼鏡士」さんたちは真剣そのもの。ワタクシが「あ、これぐらいでいいかな」といい加減な妥協をしようとしても「ちょっと待った!」。ワタクシ自身が意識しない&気づかないほどの違和感を絶対見逃しません。「もう少し、調整しましょう」と提案され、ワタクシにも理解できる言葉で何度も説明をしてくださいます。

これが「メガネサロン」の力。運営は株式会社コジマで16名の認定眼鏡士が在籍し、販売・測定・加工とそれぞれの強みをお客様の為に活かしている。日々多くのお客様のご対応をし、概算で少なくとも年間1万例以上の対応を蓄積している。

時に学術的に、時にケアフルに、時に親しみある共感でもって。深い知識造詣見地をその時々で最適な手法を駆使し、お客様と向かい合う。それが「眼鏡士」さんの矜持。コジマの歴史そのものなのです。

そんな「メガネサロン」が大丸心斎橋店本館6階に移転オープンしたのが2019年の9月。この「メガネサロン」に、あの世界最新機能が導入されたのです。カールツァイス…といえば、カメラ好きな方にはピンとくるはず。

光学および光電子産業を牽引する国際的テクノロジー企業。産業、研究、医療、眼鏡レンズ、カメラレンズ、双眼鏡、プラネタリウム等の開発をするドイツの歴史ある会社。そのカールツァイス社の測定機器が、いま…ここに…あるんです!!!

例えば、この“目の屈折”を数値化する他覚検査機器。カールツァイスのアルゴリズムを惜しみなく注いだ「i.ProfilerPlus」。いま、世界最新ともいえる機器がワタクシの目を測定しています!

そして、自覚検査もこちらのカールツァイス社の最新機器で。ご説明くださった近藤さんは話します。「日本における眼鏡文化は、見え心地を重視した度数決定にある」つまりは、必ずしも最高視力を目指すのではなくいい塩梅を見つける・・・ということ。

「それを、さらに一歩踏み出して、 緻密な数値からの測定判断で新しいニーズに応えていける。それがこの機器なのです」と。これまでの私たちとレンズの関係から、さらに広がる世界。日中と夜間でも視力は変化するというくらい、視力ってデリケートなもの。例えば、カールツァイスの測定で、よりシチュエーションを細かく区切った眼鏡の使い分けなんてこともありえるわけです。

例えば…「日中の子どもの運動会でしっかりと我が子の活躍が見たい」そんなシチュエーション。
例えば…「夜間の屋外作業を正確に行いたい」そんなシチュエーション。
例えば…「午前中だけの車の運転がルーティン」そんなシチュエーション。

目とレンズ、それだけではありません。こちらは“フィッティング”を0.1mm単位で測定する、やはりカールツァイスの機器。曲線を描くカメラが、多様な角度からフィッティングをチェック。

チェック画像はパッドでチェック。目とレンズの角度やレンズに対しての瞳孔の位置、角膜とレンズの距離などなど、実際の画像を見ながら調整します。

これも眼鏡士さん(画像は近藤さん)が丁寧に解説。この機器を導入したことによって、正確な測定はもちろん、「何が問題で」「どう解決するのか」が見える化!問題発見と解決をしっかりとお客様と共有することもできます。

まとめますと、①他覚検査 ②自覚検査 ③フィッティング検査。この一連の流れをカールツァイス社の機器で行います!

こちらはフランスのエシロール社による視力測定機器。従来の測定機が0.25単位で視力を測っていたのに対して、こちらの機器は0.01単位で測定が可能…。より精度の高い測定は、先述のカールツァイスと同様に、「正確に見たい」シチュエーションをさらに広げてくれるのです。

ちなみに、現在日本でこの視力測定機器を導入しているのは、株式会社コジマ様が運営する、ここ大丸心斎橋店6階「メガネサロン」と、東京にもう1ケ所のみ。実質…日本に2つだけ。(※2020年1月時点)

「眼鏡選び…日本最前線」とは、何も大げさなことではなく、事実だったのです。

そして、ここが最も大切なポイント。0.01単位で導き出された視力数値に対し、『レンズを造る』という受け皿がしっかりと用意されているのも同店ならでは。

それがニコンレンズ。そう、あのカメラのニコン。機器が導き出した数値を実用のレンズで受け止める。この一連の流れをもってして、上質なオーダーメイド眼鏡が生まれるのですね。

ではなぜ、このような世界最新ともいうべき機器を導入できたのか。もうそれは、ひとえに眼鏡士さんたちの深い知識や高い技術、そして飽くことのない探求心とお客様への想い。どれだけ精度の高い測定ができても、それをどうやってお客様に形として提案できるか?分かりやすい説明や親身なヒアリングで「安心」を届けられるか。最新機器とお客様のリンクは16名の眼鏡士さんが強固に支えているのです。

いえ、「安心」だけじゃありません。もっと見えたらこんなことをしてみたい、あんなことにもチャレンジしてみたい…そんな「希望」も預かり担う、そんな眼鏡士さんたち。

世界最新機器を私たちのために駆使できるのは、株式会社コジマが創業以来、長きにわたって培い受け継がれてきた「眼鏡士」さん、すなわち「人」の力があるからこそ。

あぁすみません。。眼鏡士さんと最新機器の世界があまりにも興味深く。お顔の主役であるフレームデザインのことまでは、たどりつけませんでした。。こちらはラグジュアリー感もともなう、また違う意味で非常に興味深い世界なんです!!!また、もう一度、今度は意匠美の観点からご紹介させてください。皆様、是非次回の記事をお楽しみに!!

Loading..