2019.08.01

和スイーツ・ガストロノミー

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京都山城創業明治2年のお茶の老舗

とにかく、ここ数年の宇治園には驚かされるばかり。今年150周年を迎えてなお、進化進化進化で、お茶と私たちの楽しみ方に新しい発見を次々と生み出してくれます。さて、そんな宇治園。2階の「喫茶去(きっさこ)」が7月13日にリニューアルオープンしました!

じゃん。ここです!席数が増えただけじゃなくて、空間が広くなっています。程よい間接照明で落ち着いたひと時を堪能できそう。こんなベンチシート席のほか、

まるでカフェなオープンシートに・・・

奥にはソファー席もあります。なにより素敵なのが・・・質感!

レジスペースの石板には、霧・摘・茶・真・髄・卸・茶・館の文字。この雰囲気こそ、同店の伝統がジンワリ滲むのです!

レジ周りの掘木のディティールや、

テーブルのアイアンディティールも素敵です♡

こちらの喫茶去に限らず、宇治園の意匠全般を手掛けられる綿貫宏介先生の作品も飾られます。

さて、そんな伝統ある宇治園・喫茶去。今夏はこれまでにないテイストの夏スイーツを打ち出しています。まさに伝統&革新の魅力!

まず、ご覧になっていただきたいのがこちら「清風」かき氷。ここでまた、心斎橋のかき氷伝説を塗り替える…レジェンド級の逸品なのです。なにがすごいのか!?実は「ほうじ茶 x 生姜」のテイストに挑んだかき氷なのです。

ほうじ茶…といえば皆様ご存じの通り、香ばしく香り高いあの風味。この「清風」では強火で炒った、さらに強インパクトなほうじ茶を使用。そこに対峙させるのが…自家製の生姜シロップ。氷の頭に針生姜が乗り、香ばしいほうじ茶の香りと生姜の爽やかな香りがフワフワと交差!

食す直前にほうじ茶をかけて、さらに香りを楽しんだら・・・まずはひと口。これが凄かった!

なにが凄いって、生姜の辛味やシロップの甘み、ほうじ茶のほのかな苦みなど、多彩な味覚のすべてが見事に調和。ここまで主張の強い味の対峙でありながら、とんでもなく上品なんです。

なぜ上品に感じるのか???3口目にてようやく判明!甘い、辛い、香り良い、といった強インパクトが進むにつれて、舌(味蕾・みらい)が味の「余白」を感知する、つまりは純氷の味が際立ってくるんです。まるで生粋の日本料理のような手法(驚)。

エレメントを強く打ち出しながら、また無味にリセット。そんな流麗な味わいは、画像には収まらない…まさに体感の魅力。ほうじ茶と生姜の奇跡の出逢い。皆様、是非召し上がってみてください♡

「清風」がエレメント調和の逸品とすれば、こちら「わらびもち」は時間経過の逸品。この緑のお重を開けると・・・

中には純氷を乗せたわらび餅が登場します。実はこのわらび餅、注文を受けてから湯がくという、相当に手間のかかった一品でして、

食べ始めはほのかに温かく、やわらかな歯ざわりが楽しめるのですが、時間が経つごとに氷で冷やされて、弾力が出てくる。つまり、お重の中身(わらび餅)がどんどんと変化していくのですね。この味わいの変化に驚くこと請け合いです!

柔らかい→弾力、だけではありません。抹茶きな粉を添えてみたり・・

黒蜜をかけてみたり。もちろん、抹茶きな粉&黒蜜でも。食感だけでなく、味の変化も楽しめる逸品なのです。抹茶の高貴な香りも黒蜜の濃厚な味わいも、さすが宇治園と唸るはず!

※宇治園の看板ほうじ茶 火男を使用した「ほうじ茶きな粉」も選べます。

ワタクシ、今夏の宇治園・喫茶去は“和スイーツのガストロノミー”と(勝手に)宣言します!斬新で革新的でありながら、理に敵った手法。センスはもちろん科学的な演算も見え隠れする、驚きの味わい。これを味わずして、心斎橋の夏スイーツは語れません!皆様、駆け足ですよ♪

  • 清風(ほうじ茶 x 生姜) 1,200円
  • わらびもち 900円
  • ※価格はすべて税別です。

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