2016.08.01

運命の浴衣が見つかる!!

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まだまだ浴衣の出番

街中に出現したのはモンスターではなく「サトシ」の方だった。残念ながら手元のスマートホンではまだサトシになれない、世界とつながれないワタクシことワタクシです。なんとかしてこのブームに滑り込みたい気はあるのですが、その前に!皆様、8月~9月の花火大会は大阪だけでも何件あるかご存知ですか?ワタクシ調べで6件。まだチャンスは6回、しかもとんぼりリバーウォークでは31日まで幻想的な「万灯祭」も行われ、つまり、つまり・・・浴衣の出番なんですよ!滑り込め!

そこでやってきたのが商店街内にある「中村屋」さん。ワタクシが毎年この時期にコチラを推す理由は以下!
①明治27年創業の呉服屋さん。現在も京都・奈良・神戸・和歌山からも、さるご夫人方が足繁く通う一軒
②とんでもない老舗店にも関わらず、和装初心者にも快くご対応いただける(深謝!)
③超!正統な呉服店なのに、毎年「新しい」風合いの浴衣がある

というわけで、今年もこちらの「見えてしまう」谷様にお話を伺います。何が見えてしまうのかは、この後のお楽しみに。谷様!今年の傾向をお教えください。

「今年は昨年に増して、淡い配色が好まれています」という谷様。見せていただいた一枚は薄紅や橙(ダイダイ)のアジサイが白地にフンワリと浮かびます。水面のような曲線模様がなんとも涼しげ。その上・・・

生地の質感も涼しげになってきているのが特徴。縦糸と横糸の間隔を空けた平織りは、着てみても見た目にも爽涼感が漂いますね。もちろん、これまでにも人気であった慎ましい紺色やしっかりとした生地のものも健在で、「より、選択の幅がひろがったのではないでしょうか?」というのが谷様の解説。なるほど!面白い!さらには・・・

「沖縄的な配色のものが出てきています」とのこと。「紅型(びんがた)」と言われる沖縄の伝統工芸染めの浴衣がジワリとキテいるそうなんです。この染め方、模様を着物全体に配する「小紋(こもん)の着物」にも用いられ、本物はウン百マンのするという度胸千両ぶり。それが浴衣になるというのだから、ちょっと粋ですよね♪風合いの異なるこの2枚、あなたはどっち派??

もうひとつ、是非ともご紹介したいのがこちらの「こども甚平」。サイズ展開は1~2歳の80cm、から、5~6歳の110cmまで4種展開と幅広い。谷様いわく「お土産にも喜ばれる、初めて和装を着せたい時にも」とのこと。浴衣は子どもにはまだまだ着にくいもの。洋服に近いこのタイプならば、無理なく着てもらうことができそうです。

サイズはもちろん、柄やカラーも豊富。七五三で大泣きした姪っ子に一着送りたくなってしまいましたが、その前に自分の婚活(=似合う浴衣探し)が何よりも優先!!では、恒例となりました「見えてしまう」谷様に今年のワタクシの浴衣を占っていただきます。

この道40年の谷様。幅広い年代・多く女性のお客様に和装を見立てて来たとあって、「中村屋」さんの入り口に女性が立っただけで、その人にいちばん似合う一着が「見えてしまう」審美眼の持ち主。その目利きを頼りに、長年に渡る顧客様が遠方からも足を運ぶのです。谷様、お願いします。

「はい、あなたはこれ」と見せていただいたのは、白地に紫が浮かび上がる百合の柄。こちらをあてがわれたとき、鳥肌ものでした。なぜなら、昨年ご相談した時と同じ風合い・同じ風味の雰囲気だったので!1年後にも同じテイストのものを選んでいただけると、谷様の一貫した審美眼がはっきりと解ります。うーーーむ!

「あなたはこれね」と女性カメラマンに選んでいただいた一着を見て、さらに驚愕。たしかに、こちらの女性カメラマンさんは、こういった色合いのものを好んでよく着ているんです。これには当の本人も驚き。「私、これがいいなぁって思っていたんです」と目を丸くしていました。ここからが「中村屋」さんの真骨頂。まだまだ驚きが続きます。

次は浴衣と帯の合わせ方。白地に淡い桐が墨絵のように浮かび上がる・・・なんとも気品溢れる難しい一着。
これ、着こなせるとしたら、相当の数奇者(意味の分からないコは調べてね、OKグーグル)。
ミナミのママ?師範の右腕?女性経営者?美魔女?人生経験を積んだ姐さんじゃないと着こなせないんじゃないですか??(怯え)

そこに谷さんがソッと沿えたのが麻の珊瑚色の帯。浴衣自体の厳かな魅力は残したまま、いっぺんに淡い&ふんわりな印象に。これならワタクシにも袖が通せるかも??さらには・・・

鈴蘭を象った印象的な「青」。こんなパッキリとした和のカラー、ほんとうに目が醒めるよう!全体のイメージは、ハンサム女性でありながらどこか可憐さが漂います。こちらも浴衣自体の雰囲気を活かした粋な組み合わせですね。

こちらの「桜」でも試してみます。「赤」は世界中にある色。だけれども、この色はニッポンの赤。紅や朱や茜の要素も併せ持つ、なんとも魅力的な赤地に、淡いグラデーションの桜が舞います。

まずは麻の黄色を添えて。赤と黄色は「絶対ハズレなし」のコンビネーション。ですが、よく見て!この組み合わせは定番かつ正統な「それ」よりちょっと外した感じ。黄色の明度を上げることで、ニッポンレッドをさらに強調するかのよう。

さらには菊が白く浮かぶ水色も。こちらも水色の明度を上げることで、ニッポンレッドが打ち出される。「実は、これは外国の方にお薦めしたい組み合わせなんです」と話す谷さん。

昨今、外国人観光客様が後を絶たない「中村屋」さん。彼らのインスピレーションで和の配色を好まれることが多いのだとか。「その和の色が引き立つ、彼らにも分かりやすい浴衣と帯の組み合わせもご提案しています」と話す谷様。なるほど!感服です!

「和装には基本的にはルールや定石があります。それを熟知する当店だからこそ、時代やお客様の国籍に応じたアレンジが可能なんですよ」と話す谷さん。さて皆様、一度「中村屋」さんの入り口に立ってみてください。谷様と目が合ったら・・・もう、あなたの運命の一着は決まっています。

  • 価格は店頭でご確認ください。

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