きづけば・・・「大人」

幼少の頃、アンパンマンの靴を履いたときは転んでも泣きませんでした。「アンパンマンのように強くなる！」と決めていたからです。受験のときは、「あなたは大丈夫」という親の言葉があったから、ギリギリまで頑張れました。そんなふうに、庇護下にあったころは誰かに自分の力を引き出してもらってきたわけですね。それを自分で自分にしなければならないのが「大人」。どーーーやったって、ワタクシには無理です。もう頑張れません。

そんなおり、友人から薦められたのが「パワーストーン 大阪 眞石や」。石、そう石なのです。「アクセサリー感覚で作ってみたら」と、石のように重く考えず、まずは行っといで～と送り出されてやってきたところ…おやまぁ！確かにワタクシのテンションを上げてくださりそうなイケメン店長様！

今回はブレスレットを作りに来たのですが、手順はこの通り。「スタッフ様と石を選ぶ」「デザインを決めてサイズを確認」「総額の見積もりをしてもらう」「デザインやサイズや見積もりを確認できたら制作していただく」と、こうなります。

店内中央のコーナーには300種以上の天然石！どれもほんとうにキレイでウットリです。これらひとつひとつに意味があるのがパワーストーン。由縁や意味は各コーナーに書いてあり、自分でも確認できますが・・・

大切なのは、スタッフ様とのカウンセリング。自身の悩みや希望をゆっくりと引き出されますと…思いもしなかった本音が出てきます。そう、ワタクシ、あの日のアンパンマンのような、あの時の親のような、自分に自信や力を持たせてくれるものが欲しいのです。よーーーは！「夫」が欲しいの！思い、思いやられる、そんな関係が欲しいのですよ。

それでは…ということで店長様が最初に選んでくださったのが「アクアマリン」。穏やかな結婚を意味する石で、3月の誕生石でもあります。3月生まれのワタクシにはもってこい。やさしい水色が、心を安らかにしてくれそう。

「では、穏やかな結婚に必要なものとはなんだろう？」自然とそんな風に考え出してしまいそうな、店長様のカウンセリングがほんとうに巧み！結婚って、向こうから相手がやってくるんじゃなくて…自分でも愛情を持っていないと引き寄せることはできない。そんなわけで次に選んだのは、愛情を意味するパール、でした。さらに興味深いのが・・・

「では、周囲への愛情だけでいいのかな？」という疑問。これも店長様に自然と引き出された疑問でして。そう、悪意を持ってワタクシに接してくる人もいるかもしれない、利用しようとするだけで近寄ってくる人だって…。そんな「危機」を回避するラピスラズリをセレクト。人だけじゃありません、事故や怪我など、あらゆる危機を回避してくれる石なのです。

選んだ天然石はこのように並べて、一連のデザインもイメージできます。もちろん、石の意味だけでなく、好みのカラーで選ぶのもOK。ひとつひとつの石の意味や由来を教えてくれる店長様の博学っぷりに驚きの連続。たとえば・・・

ここに並ぶ二つの石。どちらも「ルチルクォーツ」という天然石。水晶の表面の内部には金色の針が流線を描きます。この針は「酸化チタン」。そして針が多く入っている右側の方が「ルチルクォーツ」として価値が高いのだとか。

こんなふうに、鉱物としての「知識」や、その石が持つ意味の「歴史的・文化的背景」の両輪が店長様の本物への目利きを適えているのです。さらに当ショップのお見事！なところは、やはり「カウンセリング力」なんです。それを目の当たりにしたのが、この後・・・

穏やかな結婚の「アクアマリン」、愛情の「パール」、悪縁や悪事を回避する「ラピスラズリ」と、ここまでで満足しそうなワタクシでしたが・・・

「その思いや願いを達成するために強い心がもてるよう」勝利を意味するガーネットをお薦めいただきました。そうです、一連のカウンセリングと石選びは、まさにここをゴールに進んできたんじゃないか？と思うほど…「自分で意志をもたなければ」とワタクシを励ましてくれるのです。

お値段を確認して、いよいよ制作！選んだ天然石をつなげ…なんと当ショップでは紐部分を特殊な方法で溶かしてつなげてくれるのです。結ぶのではなく「完全につなげる」つまり、容易にはほどけないように、しっかりと願いをつなぎ合わせてくれるのですね。

そうやって仕上がった一連は・・・はからずしもブルーが貴重となった爽やかな色合いに。アクセサリーとしても気に入ってしまったワタクシは、思わず手にしてしまいそうになり、店長様から「ストップ！」と笑われ・・・。

というのも、最後の儀式である浄化前だったのです。シンギングボールというチベットの法具に入れて音を共鳴させ…石に付いたあらゆるものを浄化。

そうしてワタクシがシンキングボールからブレスレットを受け取り、制作は完了。どうですか？ええカンジでしょ？

そうやって身につけていると、実に不思議な心持なのです。愛情をもつことは感謝の念に、危機回避することは口から出てしまいそうな余計なひと言を抑え、そういう気持ちを大切にしようと意志を固く持ち・・・。

きっと、パワーストーンって「ご利益」という考え方ではないのかもしれません。こうして丁寧に気持ちを引き出してもらいながら選んだ石たちは、全て自分の中にあった願いや意志、つまりは「自分自身」なのです。

自分への前向きな気持ちや戒めの気持ち、それら全てを支えてくれるパワーストーンのブレスは・・・つまりは、あの日のアンパンマンや親の言葉と同じもの。
そういうこと、なのだと気づくのです。じゃ、もー「夫」はいらんやん、とも一瞬思ったのですが、それとコレとは別の問題で、これはこれで今週末の合コンに闘志を燃やすワタクシです。