心斎橋のパイ＆クロワッサン“断面”図鑑

パイ＆クロワッサンの名作ぞろい

パイとクロワッサン。こんなにも胸ときめくものが他にあるでしょうか？口に含んだ時に「クシュッ」と本当に申し訳なさそうに音を上げて、そのくせ、バターの香りで大いに主張。一見、控えめに見せといて実は大胆！もしこれが女性ならば絶対に敵に回したくない油断のならないキャラ。冒頭から話は逸れていますが、心斎橋にはそんなパイ＆クロワッサンの名作がいっぱい。

今年で10周年。名作を支えるのは元気なスタッフたち♡

小麦は北海道産100%、生地は店内発酵（！）で、焼きたてのプチクロワッサンが名物の「ル・クロワッサン 心斎橋店」。ちなみにこの「ル」は仏語の男性単数名詞。仏語の単位を2回落としたワタクシが言うのだから間違いない。

ちょこんと掌サイズ。表面は水あめでコートされ、おやつにもデリにも◎の名作は、同ショップの「クレド」とスタッフ様がクオリティ保証！！いつも、いつでも、期待以上の味。

何個もパクパクと平らげてしまう魔の秘密はこの断面にあり。見てください、この優しげなダンジョン具合。生地層を敢えてシンプルに。軽やかな味わいを打ち出しています。

このプチクロワッサンには兄弟（従妹？親戚？）が出来ていました！黒糖きなこクロワッサンは沖縄の黒糖と国産きな粉を贅沢に使用。

めんたいクロワッサンは博多やまやの明太子を生地にも表面にもた～っぷり使っています。

元気いっぱいに働いているスタッフさんに接客してもらうと、かなり元気がチャージされるお店です。仕事で落ち込んだ時はここでお買い物して帰宅も◎ワタクシなんて先週は5日も通いましたヨ。

心斎橋のオフィスランチを支える、もはやインフラベーカリー

「パン屋さんの朝は早い」を証明する、オープンは7時30分（平日）。クリスタ長堀にテロクラスの薫香を広げ、道行く人を次々と捉えて離さない「ヴィクトワール」。通勤時にココを通ると「会社なんて行きたくない」と心も捉えられること請け合いです。

「一度食べたら忘れられない」口当たりの良さを最大限に追求しこだわり抜いたクロワッサン。コレとコンビニサラダのコンビネーションは唯一無二のコンビネーションだと思います。

その理由がこのカオス層。まるで蜂の巣のように複雑な層は“たっぷりバター”の証。これだけ密度が高いからこそ「＋サラダ」や「＋デリ」の最高パートナーとなるんですね。

もうひとつのお気に入りは「こだわりカレーパン」。カリカリとした粗目のパン粉を一身にまとい、カラリと揚げられたヴィクトワールの名作。

モチモチの中生地からトロリとこぼれる自家製ブレンドカレールー。さらに贅を尽くすのが…ゴロリと口内に転がり落ちてくる角切りビーフ。オフィスランチのご褒美ですね♡

世界にたった3軒。強靭な魔法に完敗。。。

2018年に心斎橋にオープン。現在、NYと京都と、ココ心斎橋だけに店舗を構えるのは「Fat Witch Bakery」。ギラデリ社のチョコをリッチに使用したチョコブラウニー専門店。美食を知る大人女性から圧倒的支持を得る同店は、2020年2月にリニューアル！魔女の美食の隠れ家感マンマンです。

外観は「黒」。内観も「黒」をベースに、なんだか…高級感が上がりまして…思わず…大人買い気分が高まりそうな雰囲気です。

なんと新しいメニューアイテムも増えています。「ファットウィッチ グラノーラ」のリッチチョコは、ラスク状に乾燥させたブラウニークラムがポイント。ギラデリチョコレートでオーツ麦とブラウニークラムをコーティング。牛乳と一緒に食べたら…贅沢なココア味になるかも！？その他、アップルシナモンやメープルナッツも展開。

そして、これだ！「ファットウィッチ バブカ」。バブカ（Babka）とは東欧のチョコをふんだんに練りこんだパン。近年、NYで話題となる大注目のスィーツパン。2019年5月にとある催事にて実験的に限定数販売したところ、悪魔的売り上げで…即完売の伝説を持つ、あの商品。

ご覧ください、脱出不可能なほどのダンジョン層。ギラデリ社のチョコが、たくさんのチョコチップとともに細やかな生地に練り込まれます。バター＆チョコの薫香が立ち昇りメマイが起きそうなくらい！

心斎橋の“良心”。甘い優しさにおおいに甘えてよし。

大阪土産の殿堂として、季節の和菓子の虎の穴として、そしてかの有名な「みたらし小餅」の販売店として、あまりにも有名な「万菓子堂」。こちらの最大の強みは「スタッフ様」。いつも元気で、遠方からのお客様にも親しみ深くお声がけくださり、「はい、お釣り200マンエェ～ン」がネイティブで聴ける、唯一無二の名店なのです。

万菓堂からのエントリーは2019年リリースの「みたらし小餅パイ」。ひとつずつ丁寧に塗るのは寒天（！）。パイ生地のサックリ感を和菓子の知恵で打ち出すのです。

先の緊急事態宣言が空けてお店が再開したとき。店長さんは思ったそうです。「お客様に喜んでいただきたい、その気持ちだけでやろう。お客さんだって大変な時なんや、万菓堂ができることをやらなあかん！」。その気持ちがギュッと詰まる「みたらし小餅パイ」。

表面はサックサク、中には甘さ控えめの伝統製法粒あん。そして中央に、あのみたらし小餅がデン！と。寒天をまとったパイ、上品な甘さの粒あん、国産石臼挽きのモチモチな餅に、トロリととろけだす関西風醤油だれ。4段階の食感に、何層にも折り重なる味覚、鼻孔を心地よく刺激する香り、もうもう…これは奇跡！

「心斎橋のパイ＆クロワッサン“断面”図鑑」いかがでしたか？生地の層の数だけ、開発秘話や愛され逸話ありな、心斎橋のパイ＆クロワッサン♪是非とも召し上がれ★