夏に、いい思い出がない

毎年、夏には泣かされてばかりのアナタ。男性を見る目がないんですよ。厳しく査定しすぎてはダメ、かといって、なんでも受容するのはもってのほか。ましてや外見だけに期待したり、少々ご馳走してもらったからって「優しい人かも」なんて早すぎる。映画？読書？そんなのいくらだって話は合わせられます。スポーツ？もしかしたらスマフォゲームの中でしかやってないかもしれないよ。もっと、もっと、よーっく視て、見極めるんです。

たとえばこの彼。スタンダードなボーダーはタオル地といった心憎いハズシ具合。デニムリブショートの紺色とバゲットハットの黒がポイントとなって、まぁーなんともクリーンな好青年じゃないですか。裾のレイヤードがこれまたしゃれっ気高くて、こ憎いほど。極めつけは…。

バイカラーのデッキシューズ。ここまでやられたら、女子はクラクラすることでしょう、無理もない。ただし！ただしですよ、こんな清潔感とオシャレ度の高い男性に「彼女」がいないワケがないじゃないですか。疑って疑って、疑いすぎるくらいが調度いいくらい。はい、次っ！

もー見るからに危険です。大人の艶感で魅せてきています。なんといってもワントーンボーダーはよっぽど感度が高くないとセレクトできない1枚です。ましてやカラーポイントが中折れハット、しかもサーモシート！ここまで大人感を打ち出されたら、リゾートに行くまでもなく女子はクラクラすることでしょう、無理もない。ただし、こんな上級テクを繰り出すってことは、けもの道も百戦錬磨。わざわざ酷い目にあいにいく必要はないんです。はい、次っ！

あら？いいカンジ、なんて思ったアナタ！もうトラップにかかっています。なんでいいカンジに見えるかというと、サマーニットだから。親しみやすいボーダーで安心させといて、近づけば夏のニット。「あ、やばいっ」と思って離れようとした瞬間に、ツバ広のブレードハットでパシッと捕まります。ダメージデニムも裾のレイヤードもこちらの心を開かせる仕掛け、よくよく見極めれば彼がどれだけ自信家なのかはニットが語る。このトラップ、只者じゃありません。はい、次っ！

はい、これまでの中で最も危険な彼です。綿麻のバンドカラーシャツは無骨なイメージに。それでいてセンタータック入りのクロップドパンツはストライプまで入ってる！このハズシ感は上級中の上級者。女性よりも、オシャレな男性に絶対的に支持される彼は「彼女」よりも「友達」を重視する傾向アリ。ほっとかれて、さみしーい思いをさせられることと思われ。この彼を気に入ったアナタ、センスに自信を持ってください。ただし、孤独に耐える心構えも必須です。

さて、「だまされてはならない危険なメンズパターン」を見てまいりましたが、ここ「レイジブルー心斎橋店」の店内には、まだまだ知っておいてほしいサンプルがあります。夏本番を迎える前に事前調査をお薦めします。今年も夏が来る、今年こそ笑って過ごせるように、目を凝らしていきましょうね。