フードコーディネータの美レシピ
ニッポン食材で初夏のパスタ
心斎橋筋商店街の楽しみのひとつが「アーバンリサーチストア」の2階・ライフスタイルのフロア。最奥には大切にていねいに作られた食材のコーナーがあり、どれを手にとってもレシピのアイデアがわいてきます。「着る」だけでなく、「住む」や「食べる」にまで普遍ある真価を求めるURBAN RESEARCH DOORSのコンセプトが息づき、「これを使って何をつくろう、だれとどうやって食べよう」といったシチュエーションまでかきたてられる。。。生活提案のスペース。
中でも私が最近ハマっているのがDOORSオリジナルの食品ライン「DOORS GROCERY」のシリーズ。「静岡の潮かつお茶漬け」「静岡の神楽南蛮と田子節みそ」「静岡のかつおバーニャカウダ」の、静岡シリーズが大のお気に入りなのです。
今回は「静岡のかつおバーニャカウダ」を使って初夏にふさわしいパスタを作ります。ソースとの絡みを程よくするリングイーネは定温で40時間かけて乾燥させたという贅沢な逸品。こちらも当フロアで購入しました。
この「静岡のかつおバーニャカウダ」は簡単にいうと鰹の塩辛。そのままでは塩味の強い塩辛を、バーニャカウダ風のソースに仕上げています。発酵と熟成の芳醇な味は、まさに海の旨味。それを引き立たせるのに好相性なものは?と、スーパーを歩くと、見事な甘夏が。魚介の旨味を果実で引き出すミラノの手法に則って、今回は甘夏と鰹でパスタを仕上げることに。
リングイネの平麺が程よくソースと絡まったら、ほぐした甘夏を散します。熟成した鰹のコクと、甘夏の可憐な酸味。このとき、ぜひ甘夏の白皮を残してみてください。
甘夏の白皮は適度な「苦味」となって、味覚のポイントとなります。その苦味が海の旨味と果実の甘味をさらに際立たせてくれますよ。
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静岡のかつおバーニャカウダ 860円
ルスティケーラ リングイーネ 540円 - ※価格は全て参考価格です。
- ※全て税込価格。