ティソ・シュマン・デ・トゥレルの帰還
歴史に裏付けられる美学と革新
永遠のデザインと設計思想をその手に

まずは、ティソ［TISSOT］のおさらいです。

TISSOT Boutique 心斎橋

1853年スイスにて創業、プレミアムな素材、先進的機能、細部にまでこだわりを持ったデザインでありながら、手の届く本物のタイムピース。優れた技術は瞬間を極めるスポーツと深く関わり、オフィシャルタイムキーパーやグローバルパートナーも多く務めています。NBAやMotoGP™、ツール・ド・フランスなど。そうそう、スポーツチャンネルで「TISSOT」のロゴを垣間見たことがある人も多いはず。そんなティソが日本初のフラッグシップショップを開いたのが2016年心斎橋筋商店街でのこと。そこから数年…2022年8月に現在の場所に西日本における最大規模の拠点としてオープン

これまでティソにゆかりのなかった方でも1度はこの内観を見てみて欲しい。目に飛び込んでくる赤はティソのブランドカラー。そして、木や石といった素材と暗色の天井、建物を照らす特別なライトを組み合わせ、洗練されながらも好奇心を刺激する空間。1階にはPRX、シースター、T-タッチ、ジェントルマンといったティソを代表するコレクションの最新モデルや限定品を展示。

2階は根強い人気を誇るバナナやポルトといったヘリテージコレクションと、ベリッシマをはじめとするレディースコレクションが並ぶほか、ティソラトリエ（Tissot L‘Atelier）ではウォッチのチェックアップやコマ詰め、ストラップのカスタマイズなどのサービスが提供されています。

特筆は…この1階ディスプレイ。ブティック内で最も大型のディスプレイは、映画等でも見られる銀行の貸金庫（safe deposit box）から着想を得たデザイン。ガラスの向こうに守られるように展示されたウォッチは特別な魅力を放ちます。このディスプレイはほんとうに圧巻。是非、肉眼で真近で圧倒されてみて欲しい…まさに体験型ディスプレイ。

そんなティソを語るうえで欠かせないのが、こちら「シュマン・デ・トゥレル」。スイス、ル・ロックルに位置するティソの本社社屋前から伸びる通りの名前にちなんで名付けられ
たこのアイコニック・コレクション。そう、てティソといえば…のまさに代名詞的コレクションが今年、あらたな進化を遂げたのです。

まずは「シュマン・デ・トゥレル」と言えば…のアンスラサイトカラーを湛えるこの1本から今回の進化を紐解きます。注目していただきたいのは洗練のデザイン。ケースは厚みのあるドーム型のサファイアガラス。そしてもっとよく眺めてみて。内部のダイアルも縁に向かってなだらかなドーム型に。針先やバーインデックスまで同じく曲線を描く流麗さ。これが、視界に入った瞬間に目が離せなくなる…インパクトを生んでいます。そこから、つや消しとポリッシュに連なるブレスレットへと視線を動かす、質感の妙味。

「シュマン・デ・トゥレル」は、ほどよい存在感の42mmとどんなスタイルにも合な39mmと、アンティークな雰囲気のある34mmの展開。こちら34mmはダイアル部分にクルー・ド・パリのモチーフを散りばめたエレガントテイスト。細やかな陰影が放射線状に広がる贅沢な造りは、さすがティソと頷くばかり。先ほどと同じく、ストラップの美しさも見逃せない。ステンレススチールとローズゴールドPVDコーティングのバイカラーは、この1本の隅々にまで美意識が宿ります。

今回の「シュマン・デ・トゥレル」を紐解く上で、ムーブメントも欠かせないポイントです。時計好きな方ならば…「ニヴァクロン™」というキーワードは通り過ぎることができないはず。新しい「シュマン・デ・トゥレル」もニヴァクロン™ 製パワーマティック 80を搭載。最⾧80時間のパワーリザーブ、そして、耐磁性の強化を図っています。ティソが「時計製造の歴史をも形作ってきた」と語られる証左がここにあるのでしょう。

ティソが生まれて170年。変わらない設計思想と美意識、そして、躊躇なく進化を選る革新性が宿る「シュマン・デ・トゥレル」のコレクション。「手の届く本物のタイムピース」という言葉の通り、その価格も魅力のひとつ。テイストやニュアンスの広がりで「自分好みを選べる」ことも嬉しいポイントでしょう。

最後に、TISSOT Boutique 心斎橋の魅力を象徴するような風景の話を。取材のこの日、お客様が何人も入れ替わり立ち替わりにご来店されていました。皆様、ご自身のティソを見せて、スタッフさんに相談をしたり談笑をしたり。長年のユーザー、いいえ、オーナーとして、ご自身のウォッチに愛着を持ち、相棒とされている様子がうかがえるのです。1度購入したら、長い付き合いとなる、それを可能としてくれる、プロダクトとサービスがここにあるのです。