心斎橋、活きるヒント

2012年、8月にオープンした焼きたてチーズタルト専門店PABLO心斎橋店。焼きたてのレア＆ミディアムのチーズタルトはもちろん、いまこの店で話題なのが…

彼女たち！ PABLOに来るまではそれぞれがプロのパフォーマーだった彼女たちが、いま、心斎橋の顔となりつつあるのです。

PABLOとは？

チーズケーキの最も美味しい瞬間。それは、焼きたて。PABLOでは、レアとミディアムの２種の焼き加減から選べます。ナイフを入れた瞬間にトロリととろけるレアと絶妙な焼き具合にうなるミディアム。厳選素材を合わせて焼き上げるシンプルな逸品。なので、混ぜる頃合、加熱の加減、それらには円熟の技とスタッフたちの六感が秘められるのです。その風合いに魅了され、今や心斎橋店では1日・1500個以上の販売。それだけ多くの方がPABLOの味を支持し期待もしています。

製造工程を通りに面し（なんとも大胆）、作る工程すらショーアップしてしまうPABLO。
淡路島産の牛乳を用いて生地を練り、タルト中央からたっぷり注ぐ。卵黄をハケで塗り、真っ赤な南蛮バッケン窯へ。それらの工程全てがショー。立ち止まり、しばし眺める方も多々。
吉田店長は言います。「どれだけ完成度の高いマニュアルを作っても、最終的には人のチカラ。その日の気温や湿度をよーく感じ取って、体感で得るコツはデータ化も文章化もできない」だからPABLOは何よりもスタッフを大切にするのだと。そんな思いが販売にも活きるのです。それが彼女たち。

パフォーマーが幸せを創るチーズタルト屋さん

皆様も見たことありませんか？店頭でテーマナンバーに合わせて踊る彼女たちや、youtubeにアップされるスタッフの口パクパフォーマンス。これら全て、現場の彼女たちの発案なんです。この日もひとたびパフォーマンスが始まれば…道行く人や外国人観光客がスマホ片手に立ち止まります。終演には拍手が起きて、皆が笑顔に。使い古された言葉ですが、まさにHAPPY感が満ちあふれる。ここPABLO心斎橋店をコアポイントに「なんか楽しい！」が広がるのです。

チーズケーキの革命、ここから。

「パブロ・ピカソが芸術に革命を起こしたように美味しい感動と革命を」それがPABLOのテーマ。
「私たちはただチーズタルトを売るだけの店とは、ちょっと違います。お菓子で何ができるか、限界なく想像しよう、お菓子のオドロキを何度でも塗り替えよう」を合言葉にそれをどんどん盛り上げていくのが彼女たちのパフォーマンス。彼女たちは踊らないときにもパフォーマーです。道行く人に「こんにちは」「ようこそ」「いってらっしゃい」と満面の笑みで語りかけます。これも、セオリー化できない人のチカラ。人だから通い合うアイキャッチなのです。

すっかり心斎橋の顔となりつつある彼女たちですが、オープンから現在まで、そして今も試行錯誤の連続。そう語ってくれたのはＭＯＫＡさん。どうすれば人を立ち止まらせることができる？幸せ感が伝わる？何度も試しては修正の繰り返し。今では定番のフェイスペイントも苦悩から生まれた発案。そしてあのダンスは、チーム一丸となって1ヶ月の期間を経て完成に導いたのだとか。

PABLOの一体感が元気の源

そんな彼女たちを支えるのが製造チーム。ＭＯＫＡさんたちの声に合わせて、店内からも元気な声が上がります。「トロトロでクリーミーな…」とＭＯＫＡさんが発すれば、店内から「レア！」と返事が返ってくる。店の内外でパフォーマーが一体化するのです。「働く中で発見できること、それが今の財産。まだまだ、面白い事を発案したい！」そう語る彼女を吉田店長が見守っていました。

それは、もう、テーマパークです。

ほんの数年前、店頭でパフォーマーが踊るお菓子屋さんなんて誰が想像したでしょうか。誰からの指示も待たず、自身の想いで策を講じ、トライ＆エラーを繰り返す。これをしてみたい！試してみたい！そんなバイタリティを持ち続けること、その気持ちを周囲が応援すること、まさに「チーズケーキの革命」PABLOの魅力。

取材終了後、辞するワタクシにＭＯＫＡさんが「いってらっしゃい！」と声をかけてくれました。ここ連日深夜まで仕事の心身に、ものすごーく効きましたよ。よし、あともうちょっと頑張ります！と、活力がみなぎってきました。ＭＯＫＡさんはじめスタッフのみなさん、吉田店長、ありがとうございました。