2014.06.01

絵画、始めます。

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アナログ趣味が再熱

旅行が趣味です。時間の許す限り、日帰りプチ旅行や長期間海外まで幅広く。カメラにも凝りだして、ニコン片手に「いま、ここだけ」の風景を撮ってくるのです、最初は日付ごとファイル。次にフォトショップで加工。最近ではInstagramでお友達と共有。ただ、記録を収めるだけじゃなくて、自分がその時感じた印象を残したいんです。その熱が高じて…ただいま絵画を習おうか考え中。
スマフォから黒電話に戻るような逆行ですが、最近似たような声を周囲からもチラホラ聴きます。

絵画教室の選び方

できるなら、我流ではなくきちんと技術も体得したい。そんな気持ちで絵画教室を探し始めたのですが…なかなかワタクシの意向と重なるお教室が見つからないんです。あるお教室は美大受験を目指すタイプだったり、とあるお教室はサークル的な集りが主な目的だったり、とあるお教室は先生の絵を忠実にコピーすることが求められたり。

教室通いをあきらめて、自宅でせっせと旅行の写真を水彩画にしていた頃。絵の具を買いに心斎橋画材に立ち寄ったら、なんと「絵画教室」のお知らせが出ていたのです。そこで、本日はお教室の見学にやってきました。

イーゼルを前に黙々と手を動かす生徒さんたち。
お教室中央に置かれた静物を描く方、手元の風景写真を描く方。皆さん様々なかたちで没頭されています。

画材もいろいろ。パステルを指で延ばす方、複数の筆を扱って描く方。心斎橋のど真ん中とは思えないほどの静かな空間に、お手元の音がサササと響きます。とっても落ち着く。そして集中できそう。時折、先生が皆さんの作品を見て周り、アドバイスをされています。実際に筆を持たれたり、パステルを延ばしたりされながら、目前で技術を見せてくれるのです。

講師はこの方。

本日の講師は筒井勝先生。15の頃から筆をとってこられた大ベテラン。穏やかな口調で、ご自身の教室の話を聞かせてくれました。

先生は先日和歌山に行かれたとの事。この鉛筆ラフスケッチは炭小屋を描いたものだとか。先生が大切にしているものは「自身のタッチ」を己の中に作っていくこと。その絵を見たときに「あ、あの人の絵だ」と思い出されるような独自性を追っていくこと。

例えば、こちらの生徒さんはもう20年も筒井先生に就いてお教室に通われています。「ちっとも上手くなりません」と謙遜して笑いながら語られましたが、この教室での「上手い」とは、どれだけ独自のタッチを生み出せたか?に由来するそう…。他の生徒さんは4年前に突如「描きたい!」熱にかかり、筒井先生にめぐり会ったのだとか。「先生はご自身の手で技術も見せてくれる。同時に独自の作風を大切になさい、とも伝えてくれる」とのこと。

先生は言います。「真似るから学ぶ、には限度がある。自身の手法を編み出すプラクティスは、余りある苦悩と引き換えにしても、無限の可能性と喜びをもたらせてくれるんです」。
自分が対象から得た“印象“。それは自分だけのもの。それをどう表現するかは自分次第。
旅の風景を描きたいワタクシにとって、かなり理想的。いや、それ以上の発見がまだまだありそう。

ワタクシにしては珍しく(!?)、習得するってなんだろう…と考えてしまいました。
手法もゴールもワンパッケージに設定されているラインの中で、達成度合いを追っていくことは子供時代の習い事。大人の愉しみって、手法やゴールを自分で構築する所から始まるのではないかな。自由度の高いこの教室で、思い思いに手を動かす生徒さんを見ていると、まさに「大人の愉しみ」。
身体はオトナ、頭はコドモのワタクシもいつか独自のタッチが描けるでしょうか?

「大丈夫。一番の上達方法は、頭で“上手く描こう“と考えないこと。手が動けば絵は描けるんですよ」優しい先生のお言葉に、なにやら勇気もわいてきます。たぶんこの場合の自信は根拠ナシで大丈夫なはず。むしろ根拠は後から付いてくる。アレコレ考えずまずは始めてみますっ。
筒井先生、受講生の皆様、お時間いただきありがとうございました!

  • 心斎橋画材「絵画教室」
    ●定員12名の教室なので、一人一人親切丁寧な指導が受けられます。
    ●イーゼルやモチーフは教室に常備しています。
    ●道具や制作途中の作品は教室に置いておけます。学校や会社の帰りにそのままどうぞ。
    ●心斎橋画材で必要なものは全て揃います。受講生は20%割引(一部特価品は除く)
    入会金 5,000円(例外あり)
    月額受講料 4,000円~
    油彩、水彩、アクリル画、パステルなど。
    詳しくは、心斎橋画材までお問い合わせください。
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