LOVE♥かき氷
休戦のススメ
女性は競う生き物です。バッグやアクセサリー、肌ツヤにメイク。はたまたパートナーのランキングにパンプスの高さ。「そんなものまで!?」と驚くような細部にも、比べ合っているのです。なぜ競わなければいけないのか?私たちがいがみ合うことで、確実にメリットを得る人たちがいるからです。例えば世の男性。例えば女性商品を開発する分野の方々。彼らが私たちに「戦え戦え」と仕掛けてくるのです。ここでひとつ提案です。本来私たちは仲が良いはずです。だから、ここらで休戦としませんか?え?イヤ?ワタクシが出し抜くのではないか?
そんな性根の下がったアナタ!これを見なさいっ!
ほ~ら、脱力!すべての争いを終結させるほどのパワーを持つかき氷、「こぐまちゃん」です。「よくないよ、やめようね」って訴えかけているではありませんか。これを見たら、醜い争いもバカバカしくなる。幸せ感でいっぱいです。「こぐまちゃん」は心斎橋ミツヤの今季限定かき氷。その開発秘話が、まさに平和に満ちているのです。
純氷を専門の機械でふわふわに仕上げた顔部分。みかんの耳に、チョコチップの瞳。バニラアイスの鼻。練乳たっぷりの甘味は凝り固まった心を溶かしてくれます。開発したのは心斎橋ミツヤの料理長様。なんとミドルエイジの男性なのです。メニュー開発を現場発案で進める当店では、日々お客様と接する店頭スタッフからアイデアを求めるそうです。「心斎橋ミツヤに来店する子供たちに、笑顔スペシャルなかき氷を提供したい」。料理長のそんな思いから「こぐまちゃん」は誕生したのです。
なんともやさしい誕生秘話じゃないですか。ママに手を引かれてお店にやってくる子供たちを、温かく見守る料理長様が目に浮かぶのです。しかしながら「こぐまちゃん」はお子様限定商品。私たちはショーケースで眺めるのみ。これでは女子同士の殺伐とした競い合いは、さらなる悪化を辿るのでは。「子供にまで負けちゃって、やってらんない」そんな渇いた心を潤すべく…
この方が立ち上がってくれました。
心斎橋ミツヤ営業部長の小儀さんです。ここで、みなさん、心斎橋ミツヤのおさらいです。
創業は明治30年。氷屋さんからのスタートでした。冬場に六甲の山上で整氷した氷を馬や船に乗せて、大阪・福島まで運んでいたそうです。大正時代には機械で氷が造られるようになり、「小儀式氷削機」を考案して特許を取得。心斎橋ミツヤにおけるかき氷販売の始まりです。さきほど「こぐまちゃん」の顔は純氷でできていると書きました。この純氷とは、 良質な水をながーい時間かけて凍らせたもの。それは、空気をほとんど含まない、結晶密度の高い氷なのです。つまり…この氷こそが心斎橋ミツヤクオリティ。絶対ゆずれないこだわりなのです。
この夏、小儀さんはじめ心斎橋ミツヤスタッフさんたちが挑みをかける商品がこれ。「大阪ミックスジュースフラッペ」。かったーい純氷を専用の機械で削り、ふわっふわの氷へと仕立てます。そこへ、ミルクシロップとミックスジュースシロップをたーっぷり。スプーンで氷を掻き分ければ…中からバニラアイスも登場。ふわふわ氷と2種のシロップ、バニラアイスが一体となった逸品なのです。そしてこのフラッペの最大の魅力が…
心斎橋ミツヤの定番メニュー「ミックスジュース」のシロップ。この鮮やかな黄色の正体は、みかんやパインや黄桃のyellow。そして秘伝の●●(小儀さんは絶対明かさない)を加えて、上質な△△(こちらも絶対明かせない)を混ぜて仕上げるのです。心斎橋ミツヤの魂である氷と、長年に渡って親しまれるミックスジュースのコラボレーション。「theミツヤ」な、かき氷なのですね。
そのお味は…ワタクシが太鼓判を押します!濃厚、それでいてさっぱり。うだる猛暑に感謝したくなるほど、夏を美味しく魅せてくれますよ。創業100余年のかき氷が、期間限定でやってくるこの季節。チマチマと争ってる場合じゃありません。今日だけは休戦して、一緒に食べに行ってらっしゃーい♪小儀さん、ありがとうございました!
- こぐまちゃん 486円(お子様限定商品)
- 大阪ミックスジュースかき氷 680円
- ※価格は全て税込