2018.03.01

Caféパリネコのサイフォンコーヒー

Store Info

心斎橋のサイフォンコーヒー

ドリップにフレンチプレス、フレンチプレスやエアロプレス。世にはまだまだコーヒーの淹れ方がありますが、昔なつかしい喫茶スタイルといえば「サイフォン」。とはいえ、一周まわるかのようにこのサイフォンが、いまジワリ注目を集めています。「心斎橋でサイフォンコーヒーを味わうなら?」との質問にお答えしているのが…こちらCaféパリネコ。

2014年にビル3階に「こっそり」開業後、常連様たちがその存在を内緒にしたくなる…至福の隠れ家。オーナーのアリカさんは子育てを終え、両手が空いてから…、コーヒー専門店や選科の講習で学ぶこと数ケ月。その後はゼロからこのスペースをカフェへと仕上げていったのだとか。

テーブルやイスに各種カトラリーも。アンティークやヴィンテージなど一級の逸品をそろえながら、オーナー アリカさんご自身は「わたし、なんだか、よくわからなくて」と、まったくまったく主張ゼロ。ただ「長年、家族で大切に使ってきたものだから、大切なんです」とだけ。お人柄が伺えます。

そんなアリカさんが中心となって醸し出す空気感は…心落ち着く「家」そのもの。ランチタイムは食卓、カフェタイムは居間、といった具合に家庭的な表情が味わえる全13席。建築のプロであるご長男夫婦が設えたカフェ空間に、アリカさんのお人柄がエッセンスとなっています。

大人気のお野菜たっぷりなランチ。具だくさんお味噌汁や、アリカさんの郷土・宮崎にちなんだお料理も。調味料を控え目に、素材の合わせ・相性で組み立てる、優しい風合い。家を自立し遠方に住むお子さんたちに食べて欲しい…そんな思いで紡がれる献立の数々。

ここ数年は…パン好きな方々の間で密かに有名なフォカッチャ名人のミエさんお手製ランチや、パティシエ・ミュロさんのランチなど、作り手の個性あふれるメニューも定期的に提供。

この日はミエさんのランチで、紫ジャガイモのフォカッチャはモッチリ感が段違い!素材の持ち味が活きた逸品でした★

その他、このカフェスペースを活用したお教室も各種展開。こちらのグルーデコお教室も満員御礼の人気ぶりで…

当日参加していた常連様もご愛用。「自分で作った…というのが嬉しい」とのこと。初めての方でも参加しやすい内容と雰囲気が支持されています。

さて、サイフォンコーヒーに話を戻しましょう。カウンター内には3つのフラスコを設置。

①注文ごとに豆を挽き…

②フラスコにお湯を満たして…

③ロートに挽きたての豆を入れて…

④フラスコにガス火をかけて…

⑤フラスコ内の気体膨脹で押し上げられるお湯が豆と混ざり合い…頃合を見てゆっくりと攪拌するアリカさん。射るような目線は真剣そのもの。柔らかなお人柄が反転する一瞬です。

⑥ゆっくりポトポトとフラスコに落ちてゆくコーヒー。次第に薫香が店内に漂い始めるウットリなひと時です。

瀟洒なカップ&ソーサーからいただくひと口は、角のない調和の効いた、柔らかな味わい。風合いの輪郭に豆の個性を際立たせて、なだらかな味覚のグラデーションが広がります。主張あるドリップに慣れたワタクシの口には、こんな上品な味わいがとっても新鮮。

その味わいはまさに…しなやか。何気ない風を装いながら気高く品がある。アリカさんのサイフォンコーヒーは…そう、まるで「猫」なのです。

アイスにもご注目を!コーヒーを凍らせた「コーヒー氷」が、飲み進めるたびに溶けて味わいを広げる一杯。

3年前のあの頃、アリカさんが「あの子に食べさせたい」とランチ献立を作ってきた、その当時の娘さんです。今はCAのお仕事を休まれてアリカさんのお手伝い。この画像を見て自分のオカンに会いたくなった皆様、今週末は実家へGOです!

ランチもコーヒーもスイーツも満足。だけど…ほんとうの魅力は「作り手」の皆様。とにかく!一度足を運んでみてください。女性ならば(女性に限らず…)きっと感受できる、あったかくてやさしくて、上品な空間が待っています♪

  • コーヒー(I/H) 各400円
    日替わりランチ 800円
  • ※価格はすべて税込
Loading..