2014.04.01

さくらさく

Store Info

  • 店名ABIRTH
  • 住所大阪市中央区心斎橋筋1-6-12
  • 電話番号06-6253-0186
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    http://www.facebook.com/At.abirth/
  • AREA
  • 4
  • WEST

お花見のマリアージュ

パルミジャーノを効かせた玉子焼きに、山菜のお浸し。鰆は西京焼きに、コンソメとトマトで煮込んだ春キャベツも。うっすらピンクの桜鯛も添える。毎年桜の樹の下で広げる三段のお重は、祖母から譲り受けた宝物。洋も和も詰め込むお重には、シェリーがお薦め。和風にも洋風にも合う、不思議なお酒…。はい、そして毎年失敗するのです。着いたときは酔っ払いオヤジを「いますぐ帰れ!」なんて睨んでいたのに、2時間後のワタクシはまさに同じ。さんざ食べ呑み散らかし、後輩におでんを買いに行かせ、宝物のお重の風呂敷を振り回しながら「カラオケ行こー!」。空になったシェリーボトルを肩に担ぎ、「は?行かない?いまなんつった?覚悟しろっ!」と、自慢の酔拳をご披露。

春のシェリーを受け止めるグラス

反省は…しません!ゴメンナサイなんて言うもんか!ただ、もうちょっと、アルコールに風流さがあれば、ワタクシだって、もうちょっと、大人しくするんです。そこで見つけたのがこのグラス。「さくらさく」なんて美しい名前をつけられたグラスなんでしょう。江戸川伝統工芸士の認定を受ける職人が、江戸硝子技巧の粋を磨き、ひとつひとつ手で創り上げる桜型グラス。

みつけたのは、ABIRTH

書店「心斎橋アセンス」がプロデュースする「ABIRTH」。作り手の心が注がれたモノと、たいせつに使いたいヒトを出逢わせる、普遍的な価値に満ちたセレクト雑貨ショップ。その一貫した想いが身を結び、2013年・大阪市主催「第5回大阪市あきないグランプリ」では準グランプリに輝きました。

魅力ある、金子店長

大量生産、大量消費。利便さと低価格を叶えてきた昨今。けれど、伝統技術を受け継ぐヒト、使用感に豊かさも添えたい思いを込められたモノだってある。そんなヒトやモノに一隅を照らしたいと、「ABIRTH」の今を創った金子店長様。日本はもちろん、海外の作家さんにも自ら交渉し、ひとつひとつのアイテムを店に置いてきました。ていねいに、たいせつに、そんな想いを語る店長様は、凛とした美しい方。「カタチがかわいいだけでなく、商品の背景と物語にほれ込んで、購入を決める方も多い」と、心斎橋ならではのエピソードも興味深いものです。

このグラスの最大の魅力

さて、話は戻りますが。この「さくらさく」、グラスを持ち上げたときに、テーブルに残る露が桜模様になります。卓上に露が残る不快さを逆手に取る、風流な発想。飲むほどにどんどん開花する桜は、頭上の桜と対峙して…お花見に実りあるひと時を作ってくれるはず。

ほかに、こんなアイテムも

 

季節の盆栽をかたどったワッペンや、やさしいガーゼの手ぬぐい。クスッと笑みこぼれるものも、なるほどっと膝を打つものも…素敵な世界観を楽しめる「ABIRTH」です。

さて、「さくらさく」を桐の箱に納めてお会計です。凛とした金子店長様に「何にお使いになりますか?」と聞かれ、「お花見で、シェリーを注ぐんです!」と応えたところ、「それは、すてきですね」と、ニッコリされました。
おでん買いにいかせて酔拳をお見舞いしてしまった後輩に、謝る気は毛頭ありません。ですが…この店長様には「コンナワタシデ…ゴメンナサイ」と、土下座して赦しを請いたくなるのでした。

  • さくらさく(2脚)  5,000円
  • ※価格は税抜価格です。

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