湯豆腐にプラス！

秋～冬にかけて、よほどに注意していないと体重はグンとアップ。試作や試食を繰り返すレシピ作りの仕事は、とにかく体重が安定しません。そんな時に頼りとなるのが湯豆腐なのです。私はこれで10kg以上の減量に成功した事もあるのです。湯豆腐の魅力は、昆布や白菜から出る「旨味」。昆布と白菜のグルタミン酸は、味覚の訓練にもなります。

さて、かつて南地と呼ばれた心斎橋周辺。料亭や割烹が凌ぎを削った場所でもあり、江戸時代に北前船が運んだ北海道の「昆布」が上方の食文化を発展させたエリア。そこに明治45年創業の「松前屋」があります。上方料理の歴史を支えた老舗名店でもあるのです。

店内には、伝統ある商品のほか、昆布の「旨味」を活かした興味深いオリジナル商品もズラリ。その中でも今回注目したいのが・・・

店長様が湯豆腐にオススメしてくださった「お鍋で食べる昆布」なのです。

北海道産真昆布に、かつお節、干し海老、帆立干し貝柱、干し椎茸から抽出したうま味のエキスをまとわせた出し昆布で、濃厚な出汁がとれるそう。

細切りカットなので、鍋に入れた瞬間から、グルタミン酸がふわーーーっと広がり、豆腐に白菜にキノコ類に絡みます。

中身はこんな感じです。これ、鍋料理だけでなく、サラダや酢のものに使用したり、即席ラーメンに数本加えたり、　また、パスタと一緒に茹でればボリュームが出て、カロリーカットに一役買うという、お料理全般・万能素材であり調味料でもあるのです。

それだけではありません、そのままポリポリ食べて、お酒のおつまみにも、ウイスキーや焼酎の水割りに数本入れると、口当たりがよくなるそうです。すごいですね！？

おもてなしに「鍋料理」というと、京都では画像のように事前に白菜をゆでて「くるくる」と巻いて鍋に入れるお店もあります。見た目はキレイなのですが、ここから加熱すると、白菜はさらにクッタリとなってしまい、食感が損なわれます。

そんなときにも「お鍋で食べる昆布」は活躍します。
①白菜をゆでて、くるくると巻く。煮汁はとっておく。
②鍋に食材を入れ、白菜の煮汁を入れる。
③ 「お鍋で食べる昆布」を入れて加熱。

白菜のグルタミン酸はもちろん 「お鍋で食べる昆布」からもグルタミン酸が広がり、旨味の強い「湯豆腐」が完成。この時、豆腐は是非「割り入れ」をお試しください。出汁の吸収が早くなりますよ。
食すまでの加熱時間が通常より短く済みますので、白菜の食感を守る事ができます。便利ですね！

まだまだ、料理のバリエーションが広がりそうな「お鍋で食べる昆布」。オススメです！