新しいスイーツが生まれた！

すっかりスイーツ激戦区となってきた心斎橋周辺。美味しい！だけじゃなく、ビジュアルインパクトも絶大で、食べ方の話題性も豊富な逸品がこの周辺にはズラリ。今回ご紹介するのは…それプラス「科学」の要素も伴った「科学するスイーツ」です。

場所は、大丸心斎橋店の北館と旧本館の間の道をズンズン西へ向かった左手側。アメリカ村の真ん中にあります。

そこには「40℃でも溶けない！？アイス」の文字が。この日は35℃近く、アイスでなくともワタクシもカメラマンも溶けかけるほどの猛暑。こんななかアイスが溶けないとは、これいかに？？

店頭にはスティックを刺した丸型やハート型アイスサンプルがズラリ。ポップです、かわいいのです♪

店内カウンターにはデコレーショントッピング用のアイテムがズラリ！ワクワクしてきました！

購入システムはいたってカンタン。
①アイスを選ぶ
②トッピングを1種類選ぶ⇒トッピングを楽しんで食す。
①+②でワンアイテム価格なので、トッピングを楽しむアイスなのですね。

まずは、当アイス発祥の地「石川県 金沢」。
金沢だからこそ…
「加賀百万石」を一代で成し遂げた優秀な武将
前田利家にちなんだ「前田家家紋風アイス」！！
家紋！！というと重めかしいカンジもしますが、梅のデザインはシンプル＆キュート♡
これには、ピンクのチョコペンをトッピングに。

阪神タイガースコラボアイスにはあのマークが！HとTをくっきりと、打率0.249（8月）で、広島の独走をストップするのだ！！！というわけで、もちろん黄色のチョコペンをトッピングに。

と、そこに忽然と現れるドライヤー。ド、ドライヤー？？？そう、このドライヤーがポイントだったのです。

ブンブンと熱気を浴びても…コロコロと転がりはするけれど、一向に溶け始める様子のない「たこ焼き風アイス」（バニラ・いちご・抹茶味）。ほんとうに溶けないんですね～。

おっと、たこ焼きにはソースが必要！と、選んだのは…いちごとブルーベリーのソース。どちらも、石川／能登半島産のフレッシュ果実を用いたもので…果肉感がしっかりとしています♪

アイスとトッピングが決まったら店内へ。白を基調としたカフェ風の作りにトッピングのカラーが映えそうな雰囲気。SNS映えしますね～。

では、お絵かき開始。ピンクのチョコペンを前田家家紋風アイスの家紋にしぼり出していきます。これ、けっこー緊張！息を止めて手元をゆっくり動かして・・・

阪神タイガースコラボアイスには黄色のチョコペンを。くぼみの外枠をゆっくりなぞっていきます。
この作業の最中…はたと気づく。「あれ、このアイス溶けない！ほんとに溶け始めない！」

そこで登場くださったのが広報の枝松さん。
それでは、ここから枝松さんの科学の時間です。そもそもアイスとは、水分と油分の結合、温度が高まると、その双方を結びつける要素が弱くなる、これが「溶ける」という状態。

水分と油分を結びつける要素にイチゴ果実から抽出する「イチゴポリフェノール」を用いることで…「溶けない」アイスが誕生したというのが
当「金座和（かなざわ）アイス」なのですね。
そして開発を手がけたのは、株式会社バイオセラピー開発研究センターの取締役であり、金沢大学の太田富久名誉教授。
そう…アイスの大革命が起きたのです！

ちなみに…その食感はというと、これがなんとも不思議！さきほどドライヤーを当てた「たこ焼き風アイス」は特に顕著に違いが分かります。熱風にさらされたアイスはベタッと溶けるのではなく、ふわっと柔らかく変化！アイスが「ふわっ」ですよ！

さらに時間を置くと、「ふわ」から「ぷるぷる」へ食感が移行！マシュマロのような儚い弾力が口中で分解して、バニラ、抹茶、いちごの味わいと香りがス～っと口内へ広がる♡

だから、夢中になってデコレートした後も、しっかりスティックに刺さったままのアイス！
なので、持ち上げてお顔の横で撮影⇒拡散⇒「いや、アンタの顔はえぇから」の流れが適うのですね♪

トッピングに「ジュエリー金箔」がズラリ。きらきらの金箔は、アイスのデコレーションを風流に華麗に仕上げてくれること請け合い♪

今回はお値段に含まれる1種だけのトッピングでしたが、こんな花びらモチーフの金箔トッピングで、凝りに凝った食べるアイスの「芸術品」を製作するもあり。

伝統的な老舗銘菓では京都と双璧をなす「金沢」から、こんな新しいスイーツが生まれるのも、なんとも感慨深いもの。
それを心斎橋周辺で体験できるなんて嬉しいですね♪