2017.07.01

浴衣、大本命。

Store Info

明治27年創業

新旧さまざまな店舗が立ち並ぶ心斎橋筋商店街。
なかでも点在する老舗店様は、いまもう一度大注目してみたい名店がズラリ。
ここ「中村屋本店」も、そう…

入った途端に心地のよい緊張漲る静寂感。
客人むかえるお香が漂い、賑やかな商店街を忘れるほどの落ち着きに満ちた空間。
明治27年創業、中村屋本店は生粋の呉服屋さんなのです。
往年の大女優さんや京阪神の財界人も足を運んだ老舗店。

生地の「織り」から自社のこだわりを込め、白生地を仕入れて染色にもこだわるなど「自家製」にも矜持を誇った一軒は、伝統の柄に現代の風合いも添えながら、いまも多くの常連様に愛されています。そして昨今では夏季の浴衣など、幅広く門戸を広げています。

こちらが中村屋本店、本店長の蛯原様。
あまりにも素敵な方で緊張します。

中村屋本店では、このように既に誂えた浴衣から・・・

オーダーメイドの反物もご用意。
こちらの「小千谷ちぢみ」は、半幅帯の結び方をすれば夏の浴衣として着れたり、
「帯」を染名古屋帯のお太鼓結びにすれば夏着物として着ることができます。
一つ所有することでいろんな夏の装いを楽しむことができるんですね。

「本麻近江ちぢみ」や「竺仙(ちくせん)」、「有松絞り」など模様も発色も生地も麗しい反物。
特にこちら(右図)の黒地に紅葉柄のエジプト綿は特殊な綿で涼しげな逸品。

注文から出来上がりまでには20日ほど時間がかかります。それを待ってられない!という方は…

このように専門のスタッフ様にご相談を!既製品もお見事な一枚がズラリ!

本日、浴衣を見に来たのは、小顔で洋風な出で立ちのモデルさん。
早速、浴衣を3枚ほど選び・・・

店内2階へ。
この2階がさらにすごかった!

なんとこの建物は数奇屋造りなんですね。宮大工さんが手を随所に匠技を残し、銘木の風合いも美しい空間。こんなところで着付けができるなんて贅沢です。

まずは、新緑のように鮮やかな緑に大振りな朝顔が美しい一枚。体型に合わせて襟元の開き具合といった微妙な部分も調整してくれるあたり…やはり老舗の技は違います。

サササとあてがうこと5分ほど。とても華やかなで、バッチリ似合ってる!

次に、白生地に紺と黄色が美しいコントラストの一枚。こちらは・・・

3種の帯で魅せてくれました!ほんと、帯の違いでこんなにテイストが変わるなんて…和装って面白いですね。皆様はどの組合せが「ピン」ときましたか??

最後は、白生地に「藍」を染めた一枚。こちらは中村屋本店さんが「竺仙(ちくせん)」の反物から手縫いで仕立てた一枚なのです。

今回モデルを担当してくれた彼女は、こちらの色合いや着心地に心底惚れ込んでしまいました。
やはり、手をかけたものは目にも身体にも「解る」というもの。

彼女の華やかさにマッチするようにと、帯はピンクで。いや、ほんと美しいです。あの洋風な雰囲気が、こんなにもしっとり&はんなりと。

そんな彼女に本店長は数奇屋内のとあるお部屋を案内してくださいました。見てください、見事な網代(あじろ)天井!

存在感のある駆け込み天井!

おや?この曲線を描く入り口は?

絨毯の下には四角く切り取った跡もあり・・・?

そう、こちらはお茶室だったのです。心斎橋のど真ん中にこんなスペースがあるなんて驚きです。

風情在る坪庭も静寂の雰囲気に。注ぎ込む自然光が陰影をつくって…

「こういう空間で和装を選ぶこと自体が素敵な体験」と話す本店長。
若い方にはいろんな場所でいろんな人と会って、どんどん内面を豊かにしてほしいと話します。
いろんな“美しさ”を見ることは自身の美意識も磨くもの…と教えてくれました。

「和装に慣れていない方でも、気軽にお越しください」とニッコリ。
私たちの多くは本格的な和装の知識がありません。
だからゆえに!大本命の一枚は、歴史ある老舗店で選んでみたいものですね。

  • 【営業時間】
    10:30〜18:30
    ■定休日 日曜・祝日

    ・中村屋本店にて浴衣をお買い上げの方には着付けを無料でご提供いたします。
    ・着物のコーディネートや着付けのご相談も承っております。
     こちらまでお問い合わせください。
     (TEL: 06-6213-1552, FAX: 06-6213-1932)

  • ※価格は店頭でご確認ください。

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