2020.09.16

宇治園 喫茶去~笑みがこぼれるモンブラン~

宇治園 喫茶去、新たな伝説

心斎橋筋商店街のお茶専門店と言えば「宇治園」。その歴史を1869年(明治2年)に遡り、京都山城町の茶商がルーツ。2階には「喫茶去(きっさこ)」と銘打ったイートインスペースを設えます。ここ、かなり挑んだ商品開発がいつも話題になるのですが、今回はなんと…

これ「笑みがこぼれるモンブラン」をご紹介。今や東京にある裏参道ガーデン店では『1時間待ち』をたたき出してしまった、ある意味問題作! ワタクシ試食させていただきましたが、やはりかなりの問題作でして(汗)ひと口で理性が飛び、甘味モンスターと化すこと間違いなし。それでは詳細の解説です♡

本日ご案内いただくのはお馴染みの店長様。このポーズ、『よしっ!わかった(等々力警部)』ではなくて、「笑みがこぼれるモンブラン」に非常に関連の深い動作なのです。その前に、当スィーツの成り立ちをご紹介!

2020年8月、満を持して登場した当メニュー。開発には4つの難関を乗り越えて完成しています。①持ち帰りができること(お土産におすすめ!)②保存できること(美味しさの持続)③崩れないこと(こんなに繊細そうなのに…!?)④笑みが溢(こぼ)れること(圧倒的な美味)以上4つ。この4つを兼ねそろえる甘味商品というのは、実はなかなかに商品開発的には難関なんです。

もちろん使用食材もかなりのこだわりぶり。本日は『抹茶モンブラン』をご紹介します。上から「これでもかっっ」ってくらいにかかるのは「熊本産 和栗」+「あんこ」+「宇治抹茶」のモンブランクリーム。使用されるあんこは創業555年以上の歴史の老舗羊羹店・駿河屋さんの伝統製法。渋皮付き和栗を細かくカットしたダイス栗に、抑制の効いた甘みの抹茶クリーム、そしてたっぷり抹茶を練り込んだフワフワのスポンジ♡

皆様、もうお気づきのことかと思います。そう、スポンジに、クリームに、モンブランクリームにと、3層に使用される「抹茶」。ひと口味わえば、同じ抹茶の3種の表情が…食感に味覚に香りにと、口内に広がり迫る…圧倒的な「抹茶」感。そう、お茶の宇治園さんだからこそ、他の素材と折り合ったときの抹茶のポテンシャルを気品高く演出してくれるわけです。

そして、3種の抹茶を点と点でつなげるのが「栗」そうです“モンブラン”なんです。ダイス栗とモンブランクリームは「果実味」という共通で、どこか牧歌的かつ朗らかな甘味。そんな自然の力が気品ある抹茶を「てんてんてん」とつないで、一皿全体を調和する要に。

ひと口目は抹茶の気品ある香りに気圧されて、ふたくち目には儚い食感に目眩…。さんくち目くらいに栗の味わいを「かわいい♡」とすら感じる、何たる高密度な構成なんでしょうか!しかも、これを「持ち帰れて」「保存がきき」「崩れない」とあっては、もはや神スィーツ♡♡♡

しかしながら、ワタクシは是非1度「イートイン」をお奨めしたい!実は当メニューのために新たに設置したこの機械。
ここでなんと・・・

注文ごとに専用機械でモンブランクリームの絞り出し工程が眺められる上に「撮影OK!」ときたら、この動画もお土産として送信しちゃえっっっていう楽しみが♡ニュッと出てくるモンブランクリームは多くの方の目を「点」にしているそうです。ワタクシも夢中でした★

「繊細な糸のようなモンブランクリームは1.5ミリ。最も崩れず、口あたり滑らかで、モンブランクリームの味を口内に広げるギリギリのサイズ」と話す店長様。ニュッと出てきた瞬間から仕上がりまで、お客様の驚く顔や満面の笑みを眺めると、「私もすごく嬉しくなるんです」と話します。

但し、このモンブランクリーム絞りは一筋縄ではいかない。「一定の力を込めて、絶対にちぎれることなく、お皿いっぱいこぼれるくらいに盛り付けるために、かなり練習を積んできました」と話します。掌に込める力やヒジの角度、受け手の定位置にも細心の注意が込められます。

加えて、ただ単にこの工程を行うだけでなく、眺めているお客様が「ぅわぁ…♡」と目が点になるような“魅せる手作業”にも専心。素晴らしい開発を支えるのは、お客様に最も近いところに居るスタッフ様あってこそ…と思わずにはいられません。

そして、さらなる事実が!開発に関わったのはとある女性パティシエさん。一流ホテルの製菓部で技術を磨いた後、ケーキショップで「お客様と向き合い続けてきた」方なんだそうです。なるほど合点がいきました!

さらに朗報です★そのモンブランクリームをた~っぷりと乗せた「モンテヴェール」もテイクアウトにて絶賛販売中。抹茶を贅沢に使ったソフトクリームの上に、熊本産の和栗と大阪駿河屋の白餡、お茶粉末を混ぜ込んだモンブランクリームをたっぷり絞っています。ソフトクリームのひんやり感とお茶香るモンブランクリームが口いっぱいに広がります♪

この秋、心斎橋スィーツの「台風の目」となりそうな「笑みがこぼれるモンブラン」。重ねて書きますが、東京では『1時間待ち』だそうです。皆様、今のうち、今のうちに心斎橋筋商店街の宇治園2階、喫茶去(きっさこ)へ駆け足ですよ★

イートイン「笑みがこぼれるモンブラン」1200円(税抜)
・抹茶
・ほうじ茶
・プレーン
※すべて飲み物(煎茶/ほうじ茶/抹茶/珈琲(温or冷)から1種)付

お家で楽しむ「笑みがこぼれるモンブラン」630円(税抜)
・抹茶
・ほうじ茶
・プレーン
※袋代は別途

1階店頭(お持ち歩き商品)「モンテヴェール」750円(税込)
・抹茶
・ほうじ茶
店名:宇治園
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-4-20
TEL:06-6252-7800
URL:https://www.uji-en.co.jp/

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