「うまい生ビール」には理由がある!世界酒BAR、究極の一杯
グビグビグビィっと、そんで、プッハァーーーーー♡
これ読んでいるお仕事中の方も、これから車の運転って方も、ほんとにゴメンナサイね♡いや、ほんとゴメンナサイ。お先に始めちゃってます♪気温がグングンと上がりアレが美味しくなる季節、皆様いかがお過ごし?ワタクシ、こと、ワタクシです。ワタクシが今いただいているのは、大丸心斎橋店B2Fの「心斎橋フードホール」の「世界酒BAR」の「ピルスナーウルケル(チェコ)」の生ビールです。うふふふふふふ♡♡
ご存じの方もそうでない方も。「世界酒BAR」はここ心斎橋フードホールが開業したと同時に燦然と登場したバーなんです。公式なアナウンスによると~ソムリエ、利酒師が選ぶ日本と世界の美酒を最高の状態で提供~とありましてね、ほんとは日本酒やワインがウリのようなのね。とはいえ、そんなすごいショップならビールもさぞかし美味しかろうと取材に来てみたら、これがビンゴよ。
ビールの紹介の前にもう少し同バーを掘り下げます。実はこちら、母体はソムリエや利酒師など、お酒を提供するプロ中のプロ人材を、プロフェッショナルの現場に向かわせる企業さんなのね。しかも2004年創業と歴史も深いんだって。そんな同社が「リアル店舗を開いた」とあって、当時はそのスジの人たちも「おおおおおーーー!」って驚いたわけよ。なんせ酒界のプロ集団だし、なんだったら実店舗スタッフさんに指導する立場の会社さんなわけだから、そんな人たちが作るバーって凄いんちゃう?ってわけね。そして、開業当時ワタクシも思ってた、「きっとオーセンティックでスクエアで、肩ひじ張っちゃうバーなんじゃないかな?」と____。
ところが!そんな予想の遥か斜め上に着地があったわけよ。そのご当人がこの方「小阪さん」。この方、経歴が凄すぎるの。数々の著名ハイエンドレストランでサービスに従事されてきた方。要はハイエンド&スクエアサイドな道を歩んでこられた方なんだけれど・・・・その大元の源が、、、ああこれ以上書けないのがほんっとに残念。カンタンに書くと、大阪のフレンチ界に<大阪的な温かくて親しみあるサービス>を樹立した、かの名店がルーツなのね。そのDNAやイズムでもって、いまここ世界酒BARのカウンターに立つわけ。
となると「きっとオーセンティックでスクエアで、肩ひじ張っちゃうバーなんじゃないかな?」 なんて予想は大ハズレで、お酒の話とか心斎橋界隈の話とか、とってもフランクに興味深く教えてくれたりと、すっごく楽しいの!!それが証拠に、取材のこの日も、常連さんと思わしきゲストさんがライターのワタクシに気さくに話しかけてくれたり「お店とゲスト」がすっごく素敵な関係を構築しているのが見て取れるのね。「お客様と一緒に楽しみたい、そう思っています」と話す小阪さん、そして快く取材協力してくれるスタッフさんも、皆様が素敵なのね。
どのくらい素敵かって、例えば。。ワタクシの母親は70代で田んぼや畑に囲まれたすっごい田舎に住んでて、キレイなお店とかも緊張しちゃって「いやだー」なんて言う人なんだけれど、そんな母親のことを安心して連れて来れるっていうか。きっとこちらのスタッフさんなら、ウチの母親の緊張を解いてしまうような笑顔や話し方で接してくれて、美味しい一杯を味あわせてくれて、いい思い出にしてくれるんだろうなって。そう確信できるくらい、素敵なバーなのね。長くなりましたが、それでは本題に入ります。「世界酒BARの美味しい生ビール、実録編」の始まりです!
さて、本日いただくのは「ピルスナーウルケル(チェコ)」の生ビールです。1842年にチェコ共和国で誕生したピルスナービールね。製造はトリプルデコクションって言って、麦芽糖化を3回。モラビア産の大麦、ザーツ産ホップの苦味が要。しかも軟らかなピルゼンの水にも支えられるクリーミー泡が特徴。そんな重層的な一杯を供するには「ハラディンカ」って言う特別な注ぎ方が必要なのね。ついでに言うと、生サーバーの洗浄管理やハラディンカの注ぎ方など、一定基準のクオリティを満たす店舗じゃないと、「ピルスナーウルケル」の生ビールは味わえません。なぜなら、卸さんが「ピエルスナーウルケルのブランドを守る店」にしか提供を許さないから。世界酒BARは、それが許される数少ない一軒ってわけです。もちろん専用のジョッキでいただきます★
さて、かの「ハラディンカ」注ぎ方を追っていきます。通常のビールとは異なり、まずは泡をしっかりとジョッキ底に注ぐ。このトローーーーリと高密度な泡をベースにすることで、この後注がれるビールが空気に触れないようにするため。そして皆様、このサーバーが「横ハンドル」である点にもご注目。一瞬の至芸から目が離せません。
目を釘付け、息をとめる「1度注ぎ」。小阪さんの左手が自然な炭酸の勢いを「クックッ」と引き受けながら、さらに横ハンドルを微妙に調整。両腕と両手が「ピルスナーウルケル」を受け止める小阪さん、両目も射るような緊張感。ほんとうに、この瞬間だけ「心斎橋フードホール」の音がすべて消えたかのような異質なワンシーン。
果たしてハラディンカ(注ぎ方)が完了したとき、小阪さんの表情がフッと、本当に一瞬だけフッと和んだのをワタクシは見逃しませんでした。それくらい、お酒のプロが矜持を注ぎ込み、ゲストにも卸にも、チェコの醸造元にも「期待を裏切らない仕事」に専心する、ほんの数秒の出来事。これだ、これがあるから、世界酒BARなんだ(感嘆)。
まずは鑑賞!なんたる美しいゴールド…。1842年以前の世界には茶褐色の濁ったビールが主流だったそう。そんな中で誕生したこのクリアな黄金色は、どれだけ人々を驚かせたことか。芳しい香りにもウットリとなりながら…もういいでしょうか?撮影完了しました?それではいただきます★
初口はまるでクリームのような泡に驚愕。唇を覆う高密度フォームが次の味わいを期待させる幕開けに。そして、中口。爽やかさとキレが鮮烈なインパクト。さらにもう一口。カラメルの甘味をも思わせる麦味。ここに来て到達する芳醇さと濃厚さと強い苦味。ここで小休止を挟み、ジョッキを眺めながら「いま、一瞬なにが通過した???」状態のワタクシ。そう、感受はできても頭の整理が追いつかない、コレすごいビールだ!!!!!
さらなる裏ワザがコレ「ミルコ」と言われるほぼ泡の一杯。そう、このクリーミーフォームをメインに愉しみながら、通常のハラディンカと味わいの違いを比べるもよし!な一杯なのです。是非とも試してみて欲しい♪
その他にも、国内クラフトビールや国内ドラフトもあり!さらには、お酒のプロがススメるおつまみも。 ~ソムリエ、利酒師が選ぶ日本と世界の美酒を最高の状態で提供~と言うだけあって、お酒そのものはもちろん、合わせて美味しいフードやシーンの過ごし方にも綿密なこだわりが垣間見れます。「美味しい」以上の何かがココにはある、絶対!
さて、皆様「ピルスナーウルケル(チェコ)」の生ビール、飲みたくなったでしょ?ね?ね?今回の取材は「ビール」をテーマとしましたが、次回は世界酒BARの日本酒やワインにも迫ってみます!乞うご期待♪
◆ピルスナーウルケル
ハラディンカ注ぎ 900円
ミルコ注ぎ 700円
おつまみ例
・黒トリュフのポテトチップス 330円
・チーズ&オリーブ(生ハム/京鴨)各509円
など
※価格は税込です。