2022.06.30

心斎橋の食事パン図鑑 Vol.2

前回好評を博しました「心斎橋の食事パン図鑑」の第2弾!!今回も今日、この瞬間に読んで、心斎橋に寄って、買って帰って味わえる<食事パン>をご紹介します。先にネタばらしをしますと、今回は「ポール・ボキューズ」と「天然酵母造りパンの店 聖庵」をご紹介するのですが、なんとこの2店でピックアップできたのが、柔らかな食事パン!噛むごとに麦の薫香広がるバケットやカンパーニュだけじゃなく、口当たりソフトな食事パンも是非ともおススメしたい!それでは始めていきましょう!

PAUL BOCUSE(ポール・ボキューズ)

大丸心斎橋店のB1Fに構える「PAUL BOCUSE」。仏はリヨン近郊の神話的名店では、日本からも数々の名シェフたちが修業し、国内に名店を誕生させた…そのルーツ。その神話的レストランにパンを提供してるブーランジェリー「メゾン・ジョクター」の直伝レシピにはじまり、デイリーで食される食事パンから素材にこだわったバラエティブレッドまで幅広く展開。

店内には食パンを焼き上げるオーブンの他、実は…このビル内に厨房を構えています。つまり、ここに並ぶパンたちは、生地を粉から仕込んで成形し、発酵させて焼き上げる、という工程を全て大丸心斎橋店内で完結!効率を重視する現代に逆行するかのような手法にこだわっているのですね。

今回、食事パンとしてイチオシしたいのが「生ブール」です。さて、お馴染みのブールに<生>が付くには理由あり!なんとこのブール、水分を極限まで含んだ多加水系。しっとりと柔らかく「こんなブールがあったのか!」と嬉しい驚きの1個。「やわらかいから余計にモチモチの食感が体感できます。そうすると小麦の甘味が口内に広がるんです」と太鼓判。

その柔らかさ…これで分かるかしら??当プレーンの他、「くるみ」「フロマージュ」「葡萄」など味わい展開も幅広く楽しませてくれるんです。スタッフさんのおススメは「素材の味がギュッとしみ出たスープと生ブール」で。シンプルに自然の美味を体感させてくれる…そんな組み合わせが最高!とのこと。

最後は、ちょっとトリビアを。この外観サインの下に、ゴールドの手書き文字サインが確認できますね。これ…実は…さて、この正解が気になる方は是非ともスタッフさんに聞いてみてください♡ちょっと嬉しい答えが待っています♪。

天然酵母造りパンの店 聖庵 (ひじりあん)

同じく大丸心斎橋店のB1Fに構えるのは「天然酵母造りパンの店 聖庵」。創業は1995年の北新地。約27年前の、あの北新地で「天然酵母」にこだわったパン作りを始めた伝説のブーランジェリー業態。天然酵母ってカンタンに書いちゃいますが、これを選り抜くことや仕込むこと、安定供給のためにかかる様々な工数は莫大なもの…。果敢にも挑み続ける27年間、これひとつとっても業態としてブランドとして、ほんっとに凄いことなのです。

同店で用いる天然酵母は主に…「ホシノ丹沢天然酵母」「ルヴァン種」そして「白神こだま酵母」。白神こだま酵母は、その発祥を秋田~青森の世界自然遺産指定地域とし、腐葉土から選り抜いた一株を使用しているのです。これはパン好きな方はもちろん、バイオ系研究に興味ある方にも是非とも知って欲しい!さらには「ホシノ丹沢天然酵母」も、神奈川県の丹沢山麓で採取された酵母を小麦粉、米、麹、水でゆっくり育てたパン種で、じっくり発酵させることにより酵素がアミノ酸をつくりだし小麦の旨味を引き出します。

今回、食事パンとしてイチオシしたいのが、ホシノ丹沢天然酵母を使った「田舎パン」です。卵は不使用で、10時間以上の発酵をかけ、ふんわりテクスチャーと旨味を引き出した人気パン!現在、同社ではこの田舎パンをもっと知って欲しい!と、お家アレンジレシピの発信を準備中なんだとか。非常に楽しみです。上岡店長様のおススメは「肉料理、カルパッチョ、パスタソース何でも合います!」と太鼓判。

それもそのはず。。。ご覧になって!この柔らかさ!このソフトなテクスチャーあってこそサンドイッチやフレンチトーストといった幅広いアレンジが<旨い!>上に、どんなお料理もマッチする守備範囲の広さを担保。もちろん、そのまま召し上がっても◎なぜならば・・・・・

見てください、この驚愕の「原材料名」。小麦粉(国内製造)/酵母/三温糖/食塩→たった、これだけ、ほんとに、これだけ。それだけ素材の力、及び、天然酵母の力を信じて託している…ってこと。この自信、この矜持、このプライド。さすがです。

「心斎橋の食事パン図鑑 Vol.2」いかがでしたでしょうか? それぞれのショップに秘められる、歴史や哲学に物語。自宅のテーブルがもっともっと豊かになる、そんなキーアイテム「パン」。是非とも皆様、足をお運びください★

■ポール・ボキューズ
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店 B1F
電話:06-6245-9706
【ご紹介のパン】
生ブール/324円
生ブール(くるみ)/432円
生ブール(フロマージュ)/496円
生ブール(葡萄)/432円

■天然酵母造りパンの店 聖庵
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店 B1F
電話:06-6271-1231(大丸心斎橋店 代表)
【ご紹介のパン】
田舎パン1本/615円
田舎パンハーフ/307円

※価格はすべて税込

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