堀江、レジェンドカフェを継ぐ一軒

心斎橋のお隣さん「堀江」。ワタクシは堀江の住人13年目を迎えます。13年前の堀江といえば･･･そう、あのカフェブームがあったころ。それはブームから定着に、日常にとなってゆきました。人と人が会って、テーブルを挟んで話が弾む。飲み物や食事が潤滑油になる。お支払いの時に「いい時間だった」と思える空間。堀江の「そのカフェ」は今では記憶の中になりましたが、同じフィロソフィーは大阪・京都、そして広島にも広がっています。もちろん、ここ心斎橋にも。

場所はクロスホテル大阪の1階。エントランスから奥まった場所にひっそりと佇む「TABLES」。テーブルでたくさん新しいことが生まれるを意味する“複数形のS”と会話を意味する「・・・」（括弧）をつけて、カフェで生まれる新しい価値や時間を意味する店名なのです。

単なる「オシャレ」とは一線を画する内装デザイン。コンセプチャルな空間作りは同社が得意とするところ。なにより「人がどう過ごし、心地よくあれるか」を主眼とした内装で、店内にはゆっくりと寛ぐお客様がチラホラ。皆リラックスしています。

同店で是非とも味わって欲しいのがパンケーキ。朝一番に入店するスタッフが、一番初めに加熱を始めるのがこの鉄板。厚み1cmの鉄版はゆっくりと時間をかけて180度に熱されます。一定温度を確実に守るこの鉄板は同店の生命線。焼き場には専任のスタッフが立ち、次々にパンケーキを上げてゆきます。

このパンケーキ、生地に秘密が隠されています。フランスの古典的なバゲットを作るために開発された
フランス産のフランスパン専用の小麦粉を使用。何度も試作を重ねて、やっとこの小麦粉にたどり着
いたのだとか。生地にはクリームチーズの欠片を散りばめ、サックリとした食感にコクとまろやかさ
も与えています。

1枚50gの生地をたっぷりと3枚。ふっくふくらんだパンケーキには、なめらかな口溶けとミルキーな
風味の仏産AOC発酵バターやオーガニックのメイプルシロップ。素材感が活きて、身体が喜んでしま
うパンケーキ。それが「TABLES」のパンケーキなのです。

さらには、盛りつけ直前にカットするフレッシュなイチゴとコンポートのイチゴを贅沢なW使いに･･･

練乳をたーーーっぷりかけて、カスタードとホイップのW使いを施した、

ストロベリーミルクパンケーキも♪

密度の軽い生地は、どっしりとした外見からは想像ができないほど「軽い！」。口の中に含んだ瞬間
サッと溶けて消えていく柔らかさ。フワリと香るのは、あのフランスパンの薫り、そう、小麦の旨味と
薫りがしっかりと活きています。もう一度、書きます（念のため！）。このパンケーキ、こんなにどっ
しりと見えますが、口の中に薫りを広げながらスッと消えます。本当に軽いんです。

だから、イチゴやクリームとの相性も抜群。イチゴの酸味と薫りが小麦の薫香とあいまって･･･かなー
りシアワセな気分にしてくれる。練乳とイチゴなんて王道マッチングも懐かしくて嬉しくて♪ホイッ
プの下に隠された、味の主張が強いカスタードが印象ある後口に。最後のひとくちを食べたら「あ？
もうなくなった？いつのまに？」な気分になるほど夢中になること請け合い！

それだけではありません。同店ではサラダバー＆ドリンクバーを付けたブランチが人気。クロスホテル
大阪の宿泊ゲストだけでなく、ここで朝ごはんを食べるために来店される方も多いのだとか。ブロッコ
リやキャロットラペ、キノコのレモンマリネに、オニオンスライスにコールスローやグリルナンキンと
約20種。加えて、ベーコンチップやフライドオニオンなどのアクセント、各種ドレッシングも。コー
ナーいっぱいに並ぶ食材は目移りするほどです。

サラダバー＆ドリンクバーに先ほどのパンケーキを合わせるも良し。そしてこんなプレートも魅力的。
「チキンオーバーライス」は16穀米の上にたっぷりの葉野菜と照り焼きチキン、アボガドにアーモン
ドスライスを散りばめて。ワサビやマヨソースも添えられる、あっさり軽くて食べ応えのある一品。

16穀米の旨味、トレビスやニューヨークレタスのほのかな苦み、照り焼きチキンの甘味に、アボガド
のコクに、アーモンドの食感。マヨソースやワサビで味に変化を持たせながら、サックリと軽く食べ
られる。身体に嬉しいものばかりなので、食べることの嬉しさに存分におぼれてください！

そんな、あれやこれやを教えてくださった店長様、ありがとうございました。はい、いまこの画像見て
「絶対行こう！」と決心した女子！口も肥えていて審美眼もあるあなた方に本当におすすめの一軒です
よ♪女子同士でも、一人で過ごす価値ある時間にも、オンビジネスの打ち合わせにも、使い勝手の良
さはお墨付きです。