スニーカーは生き様かも。

もし、トレンドと消費が大好きミーハー女子が、しっぶーいスニーカー履いてたら「おおっ!?」ってなりますよね。逆に、いつも判で押したようなシンプル＆スタンダード型の硬派女子が、旬なスニーカー履いていたら、これもまた「おおっ!?」ってなもんです。足元の選び方って、その人の隠された内面がにじみ出ているように思うのはワタクシだけでしょうか。さて、春夏に向けて、スニーカーの波がジワジワ大きく変わって来ています。そのへんのところを教えていただいたのがこの方･･･

ABC-MART心斎橋店のスタッフ櫻井さん。ご自身のお好きなスニーカーメーカーを伺ったところ「それは内緒です」と黙秘を決め込み、カメラマンが足元にレンズをむけると「撮らないでください」と撮影拒否。そう、多種多彩なスニーカーを並べるABC-MARTさん、スタッフ個々人のお好みは内緒で。ところで、去年はロールアップやクロップに大流行したあのスニーカーを合わせる方を多く見ましたが、今年の傾向はどうなんでしょ？？？

「今年はいろんな意味で周期の年なんですよ」と話す櫻井さん。お話を詳しく伺ってもスニーカー音痴のワタクシにはさっぱり･･･。お経を聴いている気分です。そこでズラリとならぶアディダスコーナーへと来てみました。「この中でどれがピン！ときますか？」と聞かれ･･･選んだのがコレ。

スェードの黒がキレイで、ソール部分が少し暖色を帯びていて、なんとなーく「かっこいい」と思ったまでのこと。（アディダスファンの皆様、ごめんなさい･･･）櫻井さんからは「そう、それが周期なんです」と、意外にも正解を言い当ててしまったようです。こちらは約8年前に廃版となったSUPERSTARのヴィンテージ加工。ソール部分の暖色は「履き古した感」を表現するアディダスの遊び心なんだとか。

そしてこちらが約８年ぶりに復刻したSUPERSTAR。レディースサイズが入荷すると、「ひどい時はその日のうちに完売する」ほどの人気ぶりなのだとか。それほどまでに、かつての定番が再注目される･･･それが2016年の傾向のよう。「 ABC-MART心斎橋店はアディダスの品揃えに自信があります。問い合わせも多いですし、コアファンの方々が足しげく通ってくださいます」とのこと。

それもそのはずで、2階コーナーの1/4面を覆い尽くすほどの陳列！こちらは、アディダス様からの協力もあって、先日新たに設えたコーナーなのだとか。ミーハーなワタクシ、にわかファンの血が騒ぎ、さらにお薦めを伺ったところ･･･

Stan Smithをご紹介いただきました。1973年生まれの一足は「なつかしぃ～」と悶絶するファンも多いのでは。こちらも2014に２年ぶりに市場に現れ、コアファンならずともファッショニスタたちにも支持の高いStan Smith。こちらも･･･

ヴィンテージ版が出ています。ソールがわずかに暖色を伴って、ホワイト＆グリーンに、ゴールドの「Stan Smith」を刻印。ええなー。にわかファンですみませんが、アディダスファンの方々にはほんっと申し訳ないのですが、スニーカーに疎いワタクシにも、この上品さはまぶしい！！

「こちらも周期なコーナーです」と案内されたのがナイキです。2階コーナーのほぼ半分を占領するコーナーには・・・

　

アパレル展開もあったりして、なんだかトータルで揃えてみたくもなってきたり･･･。「昨今はスポーツミックスが浸透してきていて、こちらもタウンユースで着て頂けるものばかりですよ」とのこと。まったく身体を動かさないワタクシ、気分だけでもスポーツっていいかも･･･。

スニーカー陳列の右面は、なんとあのAIRで埋め尽くされています。皆さん「AIR MAX狩り」なんて覚えていませんか？そう、80年～90年代社会現象にもなったあの頃のAIR。ミッドソールのウィンドウというウィンドウがワタクシに向かってピカリと光っています。驚くのはここから･･･

あの「Air Force 1」です。エアを搭載したバスケットボールシューズ第１号。1982年発売以降、もうこれしか履きたくない！というコアファンを続出させた、定番であり名番であり。抑制の効いたデザインや機能が、歳月を経たいまも全く色あせない。これが置いてあるショップって、なかなか無いのではないでしょうか？同行したカメラマン（スニーカーマニア）も固まるほど。さすがABC-MART心斎橋店！

さらには、こんな遊び心も。ローシーの表面には桜が満開。シンプルなローシーにこんな弾みを加えるなんて！さらにはこんな華やかさも･･･なコーデがこちら･･･

アパレルとの桜組み合わせ！季節を選んじゃうかもしれませんが、こんな感じでお花見とか、ちょっと粋だなぁ。

今年のスニーカーキーワードは「周期」。よくよーく理解できました。それにしても、長きに渡って愛されたり、初めて履く人を夢中にさせたりと、スニーカーって本当に不思議な存在感です。ワタクシもながーく愛されたり、初対面で夢中にさせたりしてみたい。生まれ変わったら靴にでもなろうかしら。