今月の幸運アイテムも「マクラ」でした。

ボディクリームもスキンケアも、自分に合うものを探しに探して試行錯誤してやっと見つけて。食事や仕事量も自分に合う流れを模索。身体をいたわるリネンや入浴剤、アロマにお茶にと、最近やっと「コレだ」と思う形に収まってきました。が、なにがどういけないのか、3日に1度は顔がパンパンに腫れた状態で朝に目が醒めます。そういう日は頭痛や肩こりもひどい。ホルモンバランスであろうか、それとも、難病か。困り果てた先に行き着いたのが「マクラ」でした。

そういえば今月の幸運アイテムも「マクラ」でした。そこで寝具の専門店「心斎橋西川」へ。なんとエントランスにできていたのは「PILLOW STAND」だったのです。聞くところによると…数種からの素材選びと測定で、自身にあったマクラが作れるのだとか。まるでカフェのような造りです。

とりあえず、自分ではリスクをとらずに誰かに毒見をさせる。これも試行錯誤のうえ身につけたワタクシの生き方、さっそく心斎橋筋商店街 広報担当である永田女史に「おもしろそうよ～」「ためしてみたら～」とささやいてホンワカと誘導。好奇心の強い彼女ゆえ、さっそく専任スタッフ様に聞き込みを開始。

まずは、素材選びから。マイクロファイバー、パフ、ソフトパイプ、ソフトアクア、備長炭パイプ、そば殻の計６種がまるい生地の中に詰められています。

フカフカとさわったり、弾ませたり、押さえ込んで戻りを確認したり。さわり心地を確かめて、永田女史が選んだのは「マイクロファイバー」。そしてここから・・・

選任スタッフ様と２階へとあがります。

選任スタッフ様は三島さん。研修を重ねてこちらの「PILLOW STAND」を担当する「スリープアドバ
イザー」。実直そうなお人柄に期待は高まるばかり。

まずは、カルテを作成。
カンタンな問診に答えたら、いよいよ「自分に合ったマクラ」への本格的な測定が開始されます。

そうこうしているうちに三島さんが、まるでハープのような形の怪しい機械を持ち出して・・・

永田女史にグサリ。そう、これは無数のスティックで測定する後頭部から背中にかけての曲線なんです
ね。細やかな無数のスティックは、どんなくぼみも見逃さずに身体のラインを測るのです。その正確さ
たるや・・・

こんなカンジです。身体曲線を見える化したら、いよいよ細やかな測定へと向かいます。

店内に並ぶマットレスから、永田さん自身が普段用いているものに近いものを選択。マクラと敷き布団の相性も重要なポイントなのだとか。

「自分に合ったマクラ」の基本は、さきほど測定した後頭部から背中の曲線が鍵となります。凹みと
なる首部分に隙間ができると、頭の重みや肩の重みが頭や肩にかかっていく。「腰痛の原因とも似ています」と話す三島さん。この隙間をどう埋めるか・・・それがこの後の調整のポイントなのです。

三島さんが取り出したのは、厚み1cmほどの調整シート。こんなペランペランとした薄いシートで？？

そう、ペランとした調整シートを1枚ずつ、ゆっくりとマクラ下に差し込む三島さん。永田女史のあご
や肩、首のラインを注視しながらの慎重な調整。こんな薄いシートで大差が出るのかしらと懐疑心で
いっぱいのワタクシです。

途端に笑い出した永田女史。「違う、シート一枚でまったく心地が変わる」と感無量！次の瞬間に「あ
～もう寝そう」と落ちていきそうに。おきてくださーーい、おはようおはよう！！

ほんとうにシート一枚で肩や頭にかかる負荷が軽減される…ということは、マクラと人の身体って、微妙で絶妙でセンシティブでナイーブで細心な関係性だったのですね。改めて、驚き。

左右の横向きもくまなくチェック。

綿密な調整が進みます。あ、また寝そうになってる！

微調整後は再度「PILLOW STAND」へ。ここで、さきほどのシートの分だけ素材をプラスマイナスしていきます。その工程がまるでアイスクリーム屋さん！

ボウルや計り、メジャーと…。アイスクリームスタンドにいるような錯覚に。先ほどご紹介した計6
種の素材はカウンターに配置され、それをすくい取ったりもぎ取ったりと、三島さんが職人技を見せて
くれます。なんとも完成が楽しみ。

細やかに軽量される素材たち。ここまで自分仕様に作られるマクラ、永田女史いわく「既成のマクラを買う意味が分からなくなる」とのこと。よほど寝心地のよい体感だったようです。

その場でマクラは出来上がり、再度調整もして永田さんのお手元へ。購入から1年以内ならば無料で再調整にも応じてくださるとのことで、アフターケアも安心です。

自分仕様のマクラ、とっても魅力的なんですが、それ以上にマクラに関する疑問に答えてくださる三島さんがなんとも頼りがいがあるのです。「起きたら顔が腫れている日がある」「マクラは首にシワを作るってホント？」「頭痛が続いてツライ」など、なんでも気軽に相談して欲しいとのこと。1日の1/3を締める睡眠。これを自分仕様にもっていけたら…人生勝ったも同然ですね♪