麗しい、お箸の世界
新生活にそろえたい、
食事のパートナー
増田漆器店
増田漆器店さんのこと。
はじめに、改めて増田漆器店さんのご紹介。創業から150余年。店内には心斎橋筋商店街の歴史も想わせるような当時の絵画や写真が並び、この地で脈々と漆器文化を伝える一軒。創業当時から漆器の卸は通さず、直で産地(職人)と商いを続けてきた老舗店です。産地とお客様、双方の信頼を請け負ってきた歴史と矜持。そして何より、上質な1点を選り抜く審美眼。それが増田漆器店。
輪島塗(石川)や越前塗(福井)、山中塗(石川)や香川塗(香川)や会津塗(福島)に若狭塗(福井)などなど。全国の塗りの産地から「直で」商品を仕入れ。この「直で」がポイント。産地(職人さんたち)からの信頼の証とも言えるのです。本日は、「お箸」を取材に来ました!
まずご覧いただきたいのが、この季節にふさわしい「桜」をモチーフとしたお箸。赤を背景にした桜、黒を背景とした桜、そして、白を背景とした「桜」。ワタクシも日本でウン十年生きてきましたので、どのモチーフにも“思い当たる”春の面影を感じます。お箸にも「季節」があることを思わせる3組のお箸。
春といえば入学式。小学校に上がる前に「給食の練習」で、家で何度もお箸の持ち方を直されました。どうしても箸先からすべってしまって辛かった思い出。増田漆器店さんでもお子様用のお箸が並んでいました。ごらんください、箸先にすべり止めがついて、ウサギやキリンが笑っています。かわいいですね。
こちらは天然木を使った漆塗りのお箸。なんだか、ジュエリーのように光沢を放つ、美しいお箸です。もうちょっと近づいてみましょう。
眺めれば眺めるほどに吸い込まれていくような不思議な感覚。あらゆる色と光沢が密度高く結びつき、CGでも再現できないんじゃないだろうか…と思わせるこれは「螺鈿(らでん)」細工といいます。古来より中国や日本で発展した装飾文化。貝の自然な輝きをお箸に宿す、流麗なお箸ですね!
螺鈿の美しさをさらに追求するのが、この2組です。上は「天明」と名付けられた一膳。下は「太閤」と名付けられた一膳。
もっと近づいてみると、「天明」には星形の螺鈿細工が施されています。まさに「天明(夜明け前)」を思わせるモチーフ。「太閤」はもちろんヒョウタンのモチーフ。どちらも、それぞれの意匠に併せて貝がこまかく細工されており、その綿密さに恍惚となるばかり…!
かと思えば、こんなポップなお箸も!色とりどりのお箸は「えんぴつ」や「ねじり飴」がモチーフとなっており、撮りたくもなるかわいさです!
持ち運びには、こんなケースもあります。
お花見にもピッタリですし、普段の外食用に携帯するのも素敵な習慣ですね。
重ねてではありますが、増田漆器店さんでは全国の塗りの産地から商品を預かり、私たちに届けてくれています。輪島塗(石川)や山中塗(石川)もそのひとつ。造る人と使う人の双方があって、漆器という文化は継承されてきました。そのどちらかが欠けていれば、文化は衰退していたわけです。ひっくりかえせば、どちらかが欠けそうなときは、どちらかが補うことも可能なはず。
新生活に向けて、お箸の新調はいかがでしょうか?まだまだ紹介しきれていない素敵なお箸がいっぱいありますよ!
◆桜のお箸
・黒/630円
・白/825円
・赤/1,045円
◆子ども用お箸/各350円
◆螺鈿のお箸/各3,300円
・天明/各10,450円
・太閤/各10,450円
※価格は税込です。