雨が降るから 虹が出る
昨年のこと。
昨年の5月ごろ、そうです、あの頃のこと。GAPから届いたメッセージ「NO RAIN, NO RAINBOW」を励みにした方も多いはず。もちろんワタクシもそのひとり。虹って、雨が降るから空に架かる。虹は多彩な色で、その1本どれも他の色に替え難い。シンプルなコピーに込められたGAPの想いを励みに、なんとか、なんとか…生活も仕事も頑張ってきた1年間。今だって先行きは曇り空ですが、先日心斎橋筋商店街アーケードを見上げたら…
GAPからの新しいメッセージが届いていたんです。『COMFORTABLE PRICE 新価格に見直しました』と掲げる同社のバナー。そう、昨年の9月から始まったこの取り組み。あの時は『Comfortable together – ⼼地よさから、はじめよう』でした。単純に言ってしまえば、GAPの価格が全体的にプライスダウンになったって事なんだけれど、実はもっと解像度の高い“含み”が込められていたんです。
価格を下げながらも品質を保ち、着心地がよくてトレンドにも合って、地球環境にも配慮した…そんなComfortable(心地よい)をtogether(一緒に)。その心地よさが着る人から、また、誰かに、その誰かから、また別の誰かに。そんな伝播を“始めよう!”と提言したGAP。
この画像は昨年9月に撮影された、同キャンペーン開始時の様子。 Comfortable togetherを通して、ゲストもスタッフも全ての人が尊重されるサスティナブルな世界を目指す、そんなメッセージでした。正しいビジネスが世界を変える、それを信条とするGAPは「洋服を売る以上のこと」を発信し続けるメッセージカンパニー。
数々のCSR活動を続ける同社が、2020年に取り組んだ「価格の見直し」は実質のプライスダウンが象徴するように、その本気度や熱量がジワジワジワと窺えるのです。同社のサスナビリティ活動にADVANCING PEOPLE AND COMMUNITIES-人々の暮らしとコミュニティの発展-という項目があります。地域や地場のコミュニティがつながり、エンパワメントな発信を起こす。Gapの信条のひとつ、です。
その上で特筆したいのは、Gap/Gap Kids 心斎橋店ならではの取り組み。マネージャーの福永さんとスタッフさんたちが推し進めてきたものは、まさに心斎橋筋商店街をホームとした地場エンパワメントな取り組みでした。
2020年の9月には、Gap/Gap Kids 心斎橋店に立ち寄られたお客様が、他のお店でも嬉しい特典や楽しい体験が得られるようなコラボキャンペーンを展開。少しでも心斎橋を訪れる方々に笑顔になって欲しいって気持ち、その心意気だけでタッグを組んだ商店街の数々のお店が賛同!この取り組みは2021年3月にも展開。恒例化を果たしそうな勢いです。
同じく、2020年の9月から始めたのが、心斎橋筋商店街の清掃活動。真向いのユニクロ心斎橋店の西村店長とタッグを組み、毎週月曜日の朝9時からの活動は既に10ケ月の継続中。「世界で1番きれいな商店街にしたい」その根底には…“自身はこの街の当事者である”という確固たる想い。そう、 Comfortable(心地よい)は自らが主体となって、皆とtogether(一緒に)、というアクション。
2021年5月12日から掲げられた『COMFORTABLE PRICE 新価格に見直しました』というメッセージには、そんな活動も背景にあるのです。「なぜ、価格を見直すのか?」と問いを立てるとするならば…その答えは様々なものになるでしょう。。この記事を読まれた皆様それぞれに、ご自身の回答や解釈が湧き上がってきて欲しい、そう願っています。
さて、冒頭でご紹介しました「NO RAIN, NO RAINBOW」のコピー。自身を鼓舞しながら充分に労わって、前を向きながら思い出にも支えられて、自分だけのカラーを尊ぶことと同時に、誰かの色も尊重し、このコピーを励みに、なんとか…生活も仕事も頑張ってきた1年間。
ここでニュース速報…!!!実は新しいメッセージが近日にGAPから発表されるようです!
世界のメッセージカンパニーGAPが、2021年の今に提言。これは目が離せません。楽しみですね!