正起屋

美味しい焼き鳥でビールを飲みたい

串に嚙みついて、焼き鳥をほうばって、ムシャムシャと味わって、グビグビとビールを飲む。そんな当たり前の日常が遠ざかって気づいたことは「焼き鳥は幸福の象徴」。仕事でひどい目にあったり、彼氏とLINEで喧嘩しても、焼き鳥とビールさえあれば前向きになれたのに。心のインフラ、手のひらのお守り、渡世のガンダーラ…それが焼き鳥。テイクアウトでも抜群に旨い焼き鳥はないものか？と食通の友人に訪ねたら驚かれてしまいました。「正起屋知らないの？？？」とのこと。それは大丸心斎橋店B1Fの最奥にひっそりとあったのです。

創業は昭和32年の難波。64年の歴史を紡ぐ正起屋は、「生産者の顔の見える良質で安全な素材」が信条。ショーケースに並ぶ焼き鳥串は塩＆タレ合わせて約20種がズラリ！！しかも1本から購入可能で、ひとり暮らしのワタクシもいろんな種類が楽しめる♪売り場横にはガラス面を隔てて焼き場が鎮座！なんと備長炭1000℃以上にもあがる火力の中、目前で職人さんが手を動かしているのです。射るような目線はまっすぐに焼き鳥に注がれ「真剣」なんかを通り越したゾーン状態。

まさに真剣勝負の果てに並ぶのが…この焼き鳥たち。中本店長いわく「自宅で温めなくても旨い」が正起屋の特徴。生き物のように揺らめく炭火の動きをシッカリと捉えた職人技で、旨味を逃がさず、ジューシーに、そして炭の香りを纏いながら仕上がる串の絶品さ！「ご自宅に持ち帰って召し上がっていただいても、充分にご満足いただける」そのクオリティを保つための、素材選びと高度な加熱技が演算するわけです。

例えば…おすすめのこの2種。伊勢は松阪地方の銘柄鶏「伊勢赤どり」。歴史ある正起屋が取り扱いを続けて少なくとも15年以上。確かに！歯を押し返してくるような弾力でありながら、歯切れはしっかり。炭の香りと鶏の旨味がギュッと凝縮された1本。柔らか極まるもも串は企業秘密の自家製ブレンドたれと奥深い調和にウットリ。ねぎ串は「ほんまにムネ肉？？」と疑いたくなるほどジューシーで柔らかく。ビールが止まらん旨さに歓喜！なのです。

さらにはこちらの「阿波尾鶏 あぶり焼」。たまらんです、眺めているだけで幸福です。言わずと知れた徳島県の銘鶏に伯方の焼き塩を下味、そして…なんと炭火のかご焼き仕上げ。同店の焼き場でひとり立ちするには相当の修業期間を要するそうで、串焼きはもちろん、こんなかご焼きにも専任者の手腕が光る！

噛むほどに旨味が飛び出てくるような味わいが炭の薫香を纏って登場！こちらも自宅に持ち帰って味わっても、なんの遜色もない…秀逸の美味★ビールじゃ飽き足らず、キンキンに冷やしたシャルドネに合わせれば、とてつもない多幸感。まさに正起屋の焼き鳥は、素材×技術の結晶！「テイクアウト焼き鶏なんて…」などと甘く見てたら返り討ち間違い無しなのです。

「テイクアウトでも抜群に旨い焼き鳥」は確かにココにありました！まだ、正起屋を知らない方、未体験の方は、絶対味わってみて欲しい。この機会だからこそ、これまで出逢わなかった美味を堪能したいもの。それがまた、明日への活力チャージに絶対なるはず。大丸心斎橋店B1Fに正起屋はあります！