迂闊でした。

「もう心斎橋の周辺のパンケーキは調査しつくしたワ」だなんて、ワタクシなんという思いあがりだったんでしょうか。こおいう過信型マーケッターの言うことは、皆さん信じちゃいけません。でも最後に、この記事だけは信じて欲しい。大いに反省することとなった…「星乃珈琲店パンケーキ事件」のあらましです。

星乃珈琲店心斎橋ジャパンライフ店は、かなり隠れた場所にあります。心斎橋筋を南下、唯一の信号がある東西の道を越えて、2本目の東西の道を越えたら…しっかりと左側を凝視！

ジャパンライフビルの2階に、ほんとうにひっそりと佇む・・・ここが星乃珈琲店心斎橋ジャパンライフ店。皆様、絶対お見逃しなく。

世界中から選り抜いた豆を焙煎からブレンドまで、長年培った技術を駆使し、挽き立ての豆をハンドドリップ（！？）で提供する…それが星乃珈琲店。落ち着きある重厚な店内も魅力です。

しかしながら、今回お伝えしたいのは、珈琲ではありません。もちろん、珈琲は大切ですが、今回は驚きの度合いの高い逸品をご紹介！

これです。「スフレパンケーキ」です。トム＆ジェリー、ぐり＆ぐら、ガンズ＆ローゼズくらいのマッチングワードとして定着した「心斎橋＆パンケーキ」。だから、ワタクシ、油断したんですよ。きっと想像の守備範囲の味だろうって。今にして思えば、なんという思いあがりだったことか。

まさに、油断大敵な「窯焼きスフレパンケーキ」。その名の通り窯で焼成された、スフレタイプの逸品。同店を語る上で欠かせないスペシャリテ。焼き上がりまでに20分を有する、「時間の逸品」。

ヴィジュアルはこの通り。決してワタクシの指が短くなったワケではありません。ものすっごく高いんです。2段重ねながら、この堂々とした背の高さ。

それにしても気になるのが…このカラー。スフレ系パンケーキ特有の「白っぽさ」ではなく、こんがりとキツネ色。しっかりとしたフォックスイエロー。

それでは、ひとつ。フォークを押し返す生地にしっかりとした弾力を発見。こ、これは・・・？

そう！たぶんワタクシはもちろん、皆様も知る、いわゆるどのパンケーキの部類にも当てはまらない。しっかりサックリと焼かれる表面の食感の奥には、フワッと弾みながらもシュッと溶ける生地。きちんと生地を噛ませ、咀嚼させ、味あわせながらも、スフレ感の高い・・・。

食（は）んだ瞬間に広がる、麦とバターの香りが、なんとも牧歌的。懐かしい、憧憬、小さい頃に食べたあの、あの感じ。それでいて、表面の焼成のなんたる高度なこと。最新の高度な技術で焼かれながら、たどりつく味わいは、素材感のある普遍味。この妙味＆妙技！！！！

メイプルシロップでさらに加速する味わい。そう、喫茶のパンケーキの進化系。ケーキとして完成された、スフレパンケーキなのです。これは、もう事件ですね。大事件かもしれません。

盛りすぎ、大げさ、などと炎が上がってもかまいやしません（鼻息）。だって本当に驚きの美味しさなんですから。とにかく１度、召し上がってみてください。これは心斎橋にやってきた、黒船級の事件です。新たなジャンルを包囲する、心斎橋パンケーキの歴史の生き証人になりましょう♪