心斎橋の食事パン図鑑
気がつけば…心斎橋は食事パンの宝庫であった。そう、ほんとうに遅ればせながらワタクシやっと気がついたんです。それもこれも、ここ数年料理の腕が上がったり、セッセとこづかいを貯めてハイクオリティなトースターを購入したり、ヒマさえあればコスパ優良ワインを調べたりと、自宅美食に夢中。そうなると、美味しい食事パンは欠かせないというワケなんです。そこで『心斎橋の食事パン図鑑』。皆様も大好きなベーカリーやブーランジェリーをまとめてみました。
Le Petit Mec (ル プチメック)
心斎橋PARCOのB1Fに構えるのは「Le Petit Mec」。1998年京都は今出川で創業したフレンチスタイルブーランジェリー。日本全国のパン好きをトリコとする有名店は、冷蔵長時間発酵のハード系も人気。自家製酵母 ル・ヴァンを駆使した味わいは、パン好きのワタクシの友人いわく「もう、これとワインだけでイケる」と! もちろん、チーズや肉料理に高密度のソースともしっかりと対峙する…自宅の食卓をワンランクアップさせる主役級のパンたちなのです。
取材当日もズラリと並ぶ逸品。目が踊っちゃって踊っちゃって、しょうがない。名物のミルクフランスや各種タルトにベーグルなどなど。本日のテーマは食事パン! すっごく寒い日だったので、夕ご飯はポトフと白ワインの予定。「そんなメニューにピッタリな食事パンを教えてください」とお願いしたところ…
親しみいっぱいのスタッフさんにご提案頂いたのは…「バゲット」。美しいクープの入り、尖った先端の成形、焼き色のグラデーション…高度な職人技を凝縮する1本なのです。「端と中央で、焼き加減によりテクスチャーが異なります。ポトフと合わせて、味わいの変化も楽しんでください」とスタッフさんから教えていただきました。やわらかめが好きな方は「リュスティック」もおすすめ。今夜もお家ご馳走です★
PAUL 大丸心斎橋店
大丸心斎橋店のB2Fに構えるのは「PAUL 大丸心斎橋店」。1889年フランスはリールで創業した老舗ベーカリー。日本に上陸した当初…パン好きたちが色めき立った、伝説のPAUL。本場の味を再現する事に徹底してこだわり、仏産の小麦や塩を使用し続け、さらには水も極力硬水を使用。素材も製法も厳格に伝統を守る事で、130年以上経った現在も世界のファンを裏切りません。同店ではイートインコーナーもあり! こちらも見逃せない。
PAULと言えば欠かせないのがクロワッサン。クロワッサン・アマンドやクロワッサン・ショコラなど、目移りしそうなラインナップがズラリ。もちろんカヌレやスコーンなど、どれをチョイスしても「間違いのない」どころか、期待の上を悠々と超えてゆくPAUL。戴き物のブリーとリコッタに合わせて、赤ワインと楽しみたい…と相談したところ
満面笑みのスタッフさんにご提案頂いたのは…「アンシェン・ポール」。手にもって、指でそっと押さえた瞬間に分かる! 皮の強度と中のモッチリなコントラスト!生地水分の多さはやはり同社の高い技術の現れ。「このパンは、私たちスタッフがカットしていても香りに酔うほどの薫香です。香りの少ないチーズと素敵なマリアージュになると思いますよ」とスタッフさん。また、小麦の味わいも噛むほどに広がり、赤ワインとも好相性なのだとか。今夜もお家ご馳走です★
「心斎橋の食事パン図鑑」いかがでしたでしょうか? それぞれのショップに秘められる、歴史や哲学に物語。自宅のテーブルがもっともっと豊かになる、そんなキーアイテム「パン」。是非とも皆様、足をお運びください★
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 心斎橋PARCO B1F
電話:06-6258-3117
【ご紹介のパン】 バケット/1本280円 ½本140円
■PAUL 大丸心斎橋店
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店 B2F
電話:06-6245-8955
【ご紹介のパン】 アンシェン・ポール/1本474円 ½本237円
※価格はすべて税込