心斎橋の老舗で ~パフェさんぽ~ を堪能! 大好評につき第2弾♡♡
前回はカステラの銀装(1952年創業)とマルトメ・ザ・ジューサリー パフェテリア(1912年創業)の…パフェをご紹介いたしました。いや、これが好評だったワケよ。そうしたら「〇〇〇のパフェはなんで取り上げないの?」とか「〇〇〇を忘れてない?」とか、まぁーーーーいろいろご指摘なんて戴きましてね。わかってるっちゅーーーーーねん!!!!ちょっと考えてもみてぇな、心斎橋筋商店街にどんだけモンスター級の老舗があるかって話よ。小分けにしないと充分な記事にならんでしょ?って話よ。でも、確かに皆様の「心斎橋パフェ愛」はしっかりと受け取りました。だから今回第2弾、それも「抹茶」と「イチゴ」という最強タッグでご紹介!では、いくデ!
宇治園 喫茶去/お茶の老舗が3エレメントで魅せつける!抹茶の神髄
心斎橋筋商店街のお茶専門店「宇治園」。その歴史を1869年(明治2年)に遡り、京都山城町の茶商がルーツ。2階には「喫茶去(きっさこ)」と銘打ったイートインスペースを設えます。ここ、かなり挑み攻め込んだ商品開発がいつも話題になるのですが、数年前から話題であるのが『笑みがこぼれるモンブラン』。リリース当初は東京にある裏参道ガーデン店で『1時間待ち』をたたき出してしまった、ある意味問題作!そして、そのモンブランクリームをパフェにしたのが・・・・
『モンブランパフェ』なのです。こちらは抹茶/ほうじ茶と2種展開がありますが、今回は抹茶をクローズアップ。まずは、この美しい緑に目を癒して欲しい。そして思いっきり香りを吸い込んで欲しい。お茶の老舗店だけあって、ワタクシが普段味わう抹茶スィーツと比べ香りが格段に<深い>。
それでは、恒例のスペック紹介。真上から『モンブランクリーム』その下に『抹茶アイス』、その下に『ホイップ』その下に『マコロンクランチ』その下に『抹茶ゼリー』さらに小豆…と目視で9層の断面♡
それでは実食。もういきなりクライマックスから始まるからね、覚悟が要るわよ。「これでもかっっ」ってくらい乗るのは「創業555年以上の歴史の老舗羊羹店・駿河屋さんの白あん」+「宇治抹茶」のモンブランクリーム。濃厚すぎて眩暈がするほどのクリーム濃度に抹茶の清涼な苦味が戦慄!!舌うえでザラリと擦れる食感は、白あんの自然な豆テクスチャーを思わせて。華奢な搾り出しの儚さから、こうも強インパクトに流れ込むアプローチが記憶に刻まれる★
畳みかけるようにガツンとインパクトを投下するのが『抹茶アイス』。モンブランクリームとの冷温差も相まって、抹茶の旨味&苦味がキュッと締まる味覚コントラスト。なんでもこのアイスは同社オリジナル開発だそうで、お茶屋だからこその抹茶表現にこだわったアイスなんだとか!
冷温差を愉しんだあとは「醸し」を味わって♪『マコロンクランチ』はサックリとした食感に思わずニンマリ♡でも…それだけでは済まなかった。何か香ばしく滋味深さも感じる味わい。そう、炒ったピーナッツの醸しがクリームやアイスの抹茶と強力タッグ。これはかなりの反則ワザ。
クランチの食感と対を成すのが厨房手づくり『抹茶ゼリー』でしょう。甘味を極力抑え、抹茶の味を感じさせる食感にこだわられたプルプルさは、まさに食べる抹茶。モンブランクリームや抹茶アイスとはまた、違った抹茶の表情をグググググイっと引き出す名わき役なのです。
こんなバケモノ級『モンブランパフェ』。実はもうひとつ秘密があり!全エレメントをつなぐホイップクリームは軽めテイストに抑制。モンブランクリーム、アイス、ゼリーの抹茶3種エレメントを強固に下支えしているんですね。<抹茶>という素材ひとつに3つの表情を魅せつける、これぞ宇治園 喫茶去のなせる技!
「実は、もうひとつ秘密があります」と話す店長の伊藤さん。「繊細な糸のようなモンブランクリームは1.5ミリ。最も崩れず、口あたり滑らかで、モンブランクリームの味を口内に広げるギリギリのサイズ」なんだそうです!
宇治園 喫茶去さんはどれだけ支持されている商品でも改善点や理想到達点に向けて常にブラッシュアップを重ねていきます。もうそれは「止まったらアカン」ってくらいの開発への貪欲さ。当パフェも初夏には柑橘系、秋にはサツマイモやカボチャといったシーズン展開を恒例としており、季節の移り替わりごとに私たちを絶対に楽しませたい矜持に満ちあふれています!
心斎橋ミツヤ/王者「あまおう」のミツヤ流解釈。バケモノにはバケモノを…!!
さかのぼること明治30年の後半。六甲山から氷を切り出し、製氷して馬に運ばせ、現在の福島区で販売していた「小儀凍氷店」。それが心斎橋ミツヤのルーツ。「小儀式氷削機」を考案して特許を取得。それが心斎橋ミツヤにおけるかき氷販売の始まり。アイスクリームの製造と販売も行っていた…関西における氷菓のパイオニア的存在・・・お待たせしました!心斎橋ミツヤです♡
そんなミツヤさんの風物詩「あまおうフェア」が今年も始まり…あの『真っ赤な あまおうパフェ』が今年も君臨・・・いや、降臨!!!!!!!
今年も暴力的なまでのヴィジュアルで登場する『真っ赤な あまおうパフェ』。360°ぐるり回してもイチゴイチゴイチゴイチゴ。まるでイチゴ山にいちご狩りに来たかのような錯覚に。こんなに健康的なのに、フレッシュ極まりないのに、うっすらと心中に漂うジットリとした背徳感・・・。
先生はみんなに「山にある果物は必ず一つだけ」と注意した。(中川李枝子作『いやいやえん』より思い出して書いてみた)
そう!この背徳感こそが最高の隠し味。いまから、あまおうをこれだけぜんぶ食べる、なんだか嬉しくて、わっるーーーーーーいコトを始める大人だけに許された特権。あの、あまおうよ?福岡のさぁ、イチゴの王様なんでしょ?王様をこんなにこんなにこんなに独り占めって、それならワタシは王様以上の存在になるってこと?神になるの???あーーーーこんな罪深いこと誰にも知られちゃダメだ、ダメだダメだと思いながら…SNSで全世界に知らしめたい!!!!!
な…んということでしょう。スプーンいっぱいサイズのあまおうは、まず果肉のサックリ感が段違い。サクッ、サクッと顎を動かすごとに、強烈な甘味、そして甘味を下支える清澄な酸味。このバランス…とんでもない王様だ。恍惚に恍惚を重ねて、すっかり王様に支配されながら…改めて全体像を確認してみる。
恒例のスペック紹介です。まず、上から『あまおう×7個分』その下が『ホイップクリーム』その下が『シュトロイゼル』その下がさらにクリームで、さいごに『ストロベリーソース』。皆様、お気づきになられましたか?この堂々とも潔い、抑制を効きに効かせた引き算構成。ミニマルに最小要素で、グラス一杯を埋め尽くす『真っ赤な あまおうパフェ』。味わい進めて分かる、心斎橋ミツヤの設計思想、その全貌を明らかにしよう!
このクリームを味わってみて、初めて解かった、あの有名なセリフ「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」の真意!!回顧的なまでに甘味を尖らせたこのクリーム、しかも濃厚かつ高濃度。ネットリと重たく存在感を声高に主張するクリームあってこそ、イチゴの王様・あまおうと強固に対峙。どちらも退かない、そして調和や和解なんて生ぬるい着地もない。ガツンVSドカンで味わう者の食味を脅かす相当な…仕掛け。
『シュトロイゼル』だって、ガリガリとしたテクスチャー。ガシガシと嚙み砕くほどに、あまおうとの食感コントラストを際立たせていく。
心落ち着けてくれるのかと思った『ストロベリーソース』ですら、酸味の鋭角がハンパない。こちらも承認欲求の塊のよう。。これだけ全エレメントが総がかりで王者「あまおう」に挑んでいく、逆を返せば、これだけ総がかりで挑んでこそ、王者「あまおう」と体を張る。これが心斎橋ミツヤの『あまおう』への解釈、そして宣戦。まさに「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」。
そこに唯一。そっと注ぐ『練乳』。あのイチゴミルクを思わせる優しくて懐かしい記憶の甘み♡♡繰り広げられていたガチンコをソッと鎮めて、「ああ、これだ。これが心斎橋ミツヤの味!」と歓喜に着地。そう、最後はぜーーーーーーんぶ持って行ってしまうのが「心斎橋ミツヤ」。
中川店長さんは「皆様の通常の期待値に必ず応えること。そして斜め上にも期待を超えること」とニッコリ。2017年からスタートした【苺の王様 あまおうフェア】は今年で6年目。これをきっかけに、夏のシャインマスカットや秋のマロンに冬のチョコなど、シーズンスィーツにも注力してきた心斎橋ミツヤ。今年の風物詩【苺の王様 あまおうフェア】では、社内コンペで若手社員のアイディアを商品化するなどさらに意欲を増しています!
モンブランパフェ(ほうじ茶)/1,430円
※価格はすべて税込
あまおうあんバター シフォンケーキ/968円
たっぷりあまおう プリン・ア・ラ・モード/1,078円
※価格はすべて税込