2023.10.25

人生を変える読書体験をお探し?
ならば、天狼院書店がおすすめ。
誰かとつながる、読書体験!

「天狼院書店」をごぞんじ?

天狼院書店「パルコ心斎橋店」

みなさまは「天狼院書店」をごぞんじかしら? 心斎橋PARCOの9階奥にひっそりと構える本屋さんです。ただし、この本屋さんはひとすじなわではいきません。今回は、そんなアレコレをご紹介します。「さいきん、本って読んでないなー」な方も、「月に20冊は読んでます」な方も、どなたにとっても<なにかのフック>になるかも?な、当記事。まぁまぁ、なにげなーーーく、読みすすめてみてください。

先述のとおり、場所は心斎橋PARCOの9階です。ここにオープンされたのは2020年11月、心斎橋PARCO開業のときのこと。「見慣れない本屋さんねぇ」とワタクシもシゲシゲと外観を眺めていたものです。

店内には…絵本あります、新書あります、実用書あります、趣味・嗜好系あります、コミックあります、ビジネスあります…で、本で満たしたいニーズがズラリならんでいます。

天狼院書店が誕生したのは2013年のこと。東京は池袋に1店舗目を開業し、いまや福岡、名古屋、京都、渋谷、湘南…と展開しています。この書店の注目したいポイントは、書籍の販売のみならず、「読書会」、「部活」、「ゼミ」などのイベントも開催していること。それもこれも、 「READING LIFEの提供」をテーマに掲げているからこそ。<本の先にある体験>までも提供することを使命としているから、なのです。

先ほどワタクシは「本で満たしたいニーズがならんでいる」と書きました。でもちょっと待って。これって、従来の「本に期待するニーズの大きさ」しか表せていない。もし、これまでの「本ってこんなことができるよね」の<こんなこと>の範囲がガッと広がったとしたら?もし本に関わることで、写真が上手く撮れるようになったり、文章が上手くなったり、仕事の質が上がったり、AIクリエイトに強くなったりと具体的なゴールにたどり着けるとしたら?そんな「もし本に関わることで…」を実現しようとするのが天狼院書店の「部活」や「ゼミ」だったりします。
詳しくは天狼院書店の公式ページをご覧あれ。興味深い「部活」や「ゼミ」が紹介されていますよ!

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。みなさま、これまでの読書体験のなかでいちばん心身を打ち震わせた「本」はどんな本でしたか?その本とはどう出合いましたか?どんな風に読み進めましたか?そして、読後に誰かにその本のことを話したい、もしくは、誰かとその本のことで感想を交わしてみたい、そんな衝動にかられたことはありませんか?
今回の記事は、読前/読後の衝動を駆り立てて、着地までさせてしまう、天狼院書店の2つの取り組みの紹介です。

この書店には「天狼院秘本」というものがあります。この取り組みは2014年からスタートしており、現在「13代目」が店頭にもならんでいます。この本を読むには3つのルールがあります。「タイトル秘密です」「返品、できません」「他のお客様に中身を教えないでください」を約束できる方のみが購入できるという…。つまり、購入時には「内容を知らない」状態なわけです。

タイトルも分からない、当然、作者も内容も分からない。手がかりはこの本を推す、天狼院書店店主・三浦崇典さんの言葉だけ。たとえば、13代目秘本では、

その本は、おそらく、人生で何度も開いてしまうだろうなと思い、家族にも読ませたいなと思い、できれば子どもの時代に出合いたかったなと思い、そうか、誰かの大切な人のためにたくさん売ろうと思える本でした。

こんな言葉も残されています。

「なんて無茶なプロモーションだ」と思われた方、ワタクシはアナタが正しいと思います。しかしながら、広告・告知活動の定石にも無関心なこの取り組みで、現在13冊の(厳密には14タイトルの)秘本を世に送り出し、軽く10,000人を超える愛読者たちをトリコとしている。この状況は実に興味深い。

天狼院書店店主・三浦崇典さんが推す、そのことだけを寄る辺に、ページを開いて始まる読書体験。本来、極めて個人的な「本を読む」という体験がさらにクローズドで密度の高いものとなっていく。13代目では「読書会」も設定され、高まってしまった「誰かとその本のことで話をしたい」衝動の受け皿も用意。読書会は、いつでも好きな時期に、好きな場所から参加することができる仕組みで、購入の際に参加方法が明かされるという徹底シークレットなのです。

はい、これを書いている当のワタクシが現在ムズムズとしております。「それって、どんな本?」「どんな内容?」「読んだらどんな感覚になるの?」「読書会に参加したら、さらにまた何が起こりそう?」はぁーーーーこんなに興味を煽られるなんて。関心のアンテナが立ちつつあるアナタ、我々はすでに天狼院書店さんに巻き込まれ始めています。詳しくは天狼院書店の公式ページをご覧あれ。店主・三浦崇典さんの推薦文は、もうそれだけで何度でも読み込みたくなるほどの魅力を放っています。

【読継本】感動の軌跡でつながる

「天狼院秘本」の手がかりが店主・三浦崇典さんの推薦文にあるとするならば、こちら「読継本」の手がかりは<前の読者>にあります。そう、読継本とはその名のとおり、自身が読む以前、既に読書体験を経た方の感想(感動も)継ぐ本。

その販売方法も実にユニーク。秘本と同じくタイトルも作者も内容も明かされない仕様。このように前の読者が表紙に遺すメッセージだけが手がかり。つまり、実際に読んだ方の活きたことばを寄る辺に、ワタシたちは本を選る、という仕組みなのです。ページを開けば、誰かが引いた線が残っています、折り目もそのままです。感想も書かれています。それらをすべて「感動の軌跡」として読み継いでいくのです。

そうして読み終わったら、またワタシが感想を記して天狼院書店に出品する。それをまた、誰かが手に取って…。まさに感想や感動を継いでいくこの仕組み。いえ、それだけではありません。書き残された感想の中にもし何かを感じることがあれば、添付の「読継カード」には前の読人のSNSアカウントが書かれているのでその方のアカウントへメッセージを送り、交流が始まることも可能とする、時間軸も横への広がりも横断的に、時空を超えて誰かとつながる仕組みでもあります。

「読継本」がスタートしたのは今年の春。事前の想定では「本を購入」→「読む」→「また、その本を出品」のサイクルがくるくると回るはずだったようですが…あまりにも反響が大きくて現在「本を購入→読む」段階で停滞しているケースが多々!嬉しい誤算に「出品大募集」状況だそうです!アナタも誰かと共有したい一冊の<始祖の読人>として出品してみませんか??

さて、ここ関西では、「京都天狼院」で読書会が定期開催されているようです。「読書会」…と聞くと、ケンケンゴウゴウと意見を闘わせるイメージが浮かぶかもしれませんが、まるで違います。「この本が好き、この本はたのしかった、そんな感想から話は弾んでいくものです。誰かの話を聴くだけでも 大切な“参加者”さんです。聴く人がいるから、話す人がいるわけですからね。気軽に参加することで、天狼院書店を体験してみてほしい」のニッコリ笑う店長の松下さん。

実は…当記事、何かを説明しているようでいて、何も説明をしておりません。何かを紹介するようでいて、何も紹介しきれておりません。天狼院書店さん自体が、読者(または参加者、またはお客様)の主体を引き出す起点に立ち位置を徹底しているように思えまして、ワタクシも倣ってみましたがいかがでしょうか。ご自身の中からムクムクと興味関心がふくらんでこられていたらうれしいです。この秋、人生を変える読書体験をお探しならば、心斎橋PARCO9階の天狼院書店「パルコ心斎橋店」へどうぞ!

※価格およびサービス内容に関しては公式サイト または 店頭でご確認ください。

店名:天狼院書店「パルコ心斎橋店」
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 心斎橋PARCO 9F
TEL:06-6563-7560
URL:https://tenro-in.cloud/

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