マロンスィーツを堪能する秋!
あの「中島大祥堂」を徹底取材
絶対食べるべき激ウマをご紹介
中島大祥堂【大丸心斎橋店】
栗スィーツに夢中になりたい「秋」
まもなく秋。里山の美味が実る秋!いまやたいがいの美味しいものは1年を通して味わえますが、やっぱり秋には秋の味覚を本能が欲するもの。だから、「栗」なんです、マロンなんです!しかも国産、さらには近畿の「栗」を贅沢に使ったスィーツが味わいたい、ということで・・・
伺ったのは大丸心斎橋店地下1階「中島大祥堂」さんです。そのルーツは1912年。1912年ってピンとこない人は「大正元年」でピンとくる?それは、あの鬼滅の刃のあの時代設定の頃のことよ。つまりはすっごい歴史ある菓子専門店ってこと。
本店は「兵庫県丹波市柏原町」というまさに栗や黒豆が実る場所。そこに約150年前の茅葺き民家を再現して、趣きある造りをいまに伝えるのが本店。土壌探しから始まり、たっくさんの知恵と工夫と手と時間をかけた自社栗農園ではまもなく栗たちが収穫されるころかしら。
ちなみにこちらの画像は2024年8月に大丸心斎橋店で撮影したもの。この記事がアップされるころには同階の別の場所にリニューアルオープンしています。以前のお店の様子を記録としてここにアップしておきますよ!
本日ご案内いただくのは同店店長の柚木さん。あ、いま「素敵な人・・・」と思ったアナタ、スルドイですね~!そうなの、お話も接客も立ち居振る舞いもとっても柔らかな素敵な方。同社の理念には『あなたが選んだ贈り物に込めた想いのすべてが相手に届きますように。』というとっても優しいメッセージがありましてね、まさにそれを体現されたような方なんです。そしてこのユニフォームにもご注目!京都の「SOU・SOU」さんが手がけたデザインなんだって!すっごくかわいいです♡
これを食べずには語れない!絶対エース『名物 かやぶき』
本店の茅葺き屋根をモチーフにした、その名も『名物 かやぶき』。使用するのは「丹波栗」。チョコレートコートされた玄米パフ入りメレンゲを土台に、外側から、モンブランクリーム、生クリーム、スポンジと層を織りなす高密度。中島大祥堂を語るうえで絶対に欠かせないエース級の名作です。取材のこの日も次々とご利用になるお客様多々!
贅沢すぎてめまい必至!『丹波 お重仕立てのモンブラン』
こちらは折り目正しいお重にビーーーーーーーーーーーッシリとモンブランクリームが詰め込まれる『丹波 お重仕立てのモンブラン』。繊細なモンブランクリームのくちどけにめまい必至の名作。ベースのスポンジの上に、丹波大納言小豆の餡、生クリーム、モンブランクリームと折り重なり、丹波栗の渋皮煮とアーモンドキャラメリゼが香ばしくも滋味深いアクセントとなっています。
和風フィナンシェの決定版!『いもくり』
まるで和風フィナンシェな面持ちの逸品『いもくり』。個別包装されているので、オフィスや集まりの差し入れにもピッタリです(自分用も忘れないように!)。その名の通り、ていねいに裏ごしした和栗と「なると金時芋」を素材の持ち味を最大限に引き出しながらしっとりと焼き上げる逸品。ひとくち食べた瞬間に鼻孔を抜ける、豊かな香りもごちそうです!
まるで木の実!?『くりまる』&『あんまる』
そして、忘れてならないのが、この2品。
丹波栗のパイ『くりまる』
丹波大納言小豆のパイ『あんまる』
“丹波三宝“と称される、丹波栗・丹波黒豆・丹波大納言小豆のうち、栗と小豆を網羅する、このまるいパイ包み。
ショーケースの中にお行儀よく並ぶ、これらのパイ。もしかして、まだ未体験の方がここを読んでいたら、、、、、
ぜったい、ぜったい、い ち ど は 食 べ て み る べ き で す
と最初に申し上げておきます。驚愕の旨さです。
本日は、取材のため特別に許可をいただき、店頭で味わいます。迷いに迷って『くりまる』をチョイス。ご覧ください、この大ぶりさ。
パッケージをはがすと、まるで外皮をむいた栗のようにコロンとまるいパイの登場です。
もちろん、包丁などでカットして味わうこともできるでしょう。しかし、ワタクシは「丸かじり」を推奨します。「ムグリ」と食(は)んだ瞬間の、食感も香りも味わいも・・・まるで里山に栗拾いにやってきてその場で味わうかのような牧歌的・野趣的な体験が、もっともこのお菓子を美味しく味わえる、そう確信しました。
それくらい、とんでもないお菓子なのです。パリッとしたパイ生地の向こうには超がつくほどしっとりとした金時芋のフィリング。これが、あまい!そして、うまい! ひとつの果実の皮から果肉へと齧(かぶ)りついて食べ進めたかのような感動!しっとりとしたフィリングが舌上でスッと甘みを広げる恍惚&快感。
さらに齧(かじ)りつきを進めると、中央の核には実の種のように「丹波栗の渋皮煮」。これがちょうどよいテクスチャーで、ホロっと割れて滋味甘味を口内に運びます。ここにきて、パイ、金時芋フィリング、丹波栗の各テクスチャーが雄弁に主張を始め、甘みはどこまでも自然で。
夢中になって食しながら、自分はいまリスになったんじゃないだろうか?と、リスになって美味しい木の実を食べているのではないだろうか?と、丹波市柏原町にもきっとリスはいるだろうと、この商品を開発した人はリスを眺めながらこのお菓子を考えたに違いない・・・などと意識は泡沫(うたかた)へと運ばれてゆくのでした。
そこに「お味いかがでした?」と現れたのが柚木店長さんです。なんでも、 1912年創業の老舗菓子企業でありながら、若い方からご年配の方までお客様は幅広く、贈答ご利用はもちろん「自分用」にも購入されるお客様ばかりなのだとか。それは大きくうなづけます!「大切な方への贈り物にも、ご自身への労りにも、ぜひ丹波の豊かな恵みをどうぞ」とニッコリ笑ってくれました!
◆丹波 お重仕立てのモンブラン/2,700円
◆いもくり
・1個/194円
・3個/702円
・6個/1,404円
・12個/2,700円
・18個/3,996円
◆あんまる/540円
◆くりまる/648円
※価格は税込み価格です。