この世で最も難しい課題「オカンへの贈り物」
正解はあるのか？クリアできるのか？
宇治香園さんに相談です！

オカンへの贈り物

宇治香園 大阪心斎橋店

「心を込めて贈り物を選べるようになったアンタの成長が見たい」と、毎年要求が厳しくなってくる、オカンへの贈り物。特に年末年始は＜試されてる＞感が強い。そんなオカンは近年お休みしていた「俳句の会」とか「絵手紙の会」が復活して、マスク越しにオトモダチたちと風流に楽しんでいるらしい。ワタシよりもパワーがあり、もしかしたらワタシよりも長生きするんじゃないかと思ってる。さて、今年の贈り物はどうしたものか。昨年は高級スィーツだった、その前は仏が星付けた店のちりめん山椒だった。だから、今年もブランドバリュでムスメの成長を喜んでもらおうと思って……

1865年創業「宇治香園」。

やってきたのは「宇治香園」。なんでも創業1865年のゴッツイ歴史を持つお茶屋さん。1865年ってアメリカじゃ南北戦争の時代よ？リンカーンよ？教科書の斜め読みくらいしかイメージもつかないけれど、ブランドバリュは絶大なこと間違いない。

店内もスッゴイのね、この「おごそか」ってカンジ。天井はアミアミに編んであるし、店内にもうひとつ斜めってる天井はあるし。茶室の作りってやつ？？影も濃くて、超老舗って雰囲気。

しかもこの商品がズラリ並ぶ棚…まっ白いし。。すっごくオシャレ。でも、なんか怖いくらいの「圧」！なんだか老舗のお茶でオシャレって、撮っても映えるからコレがやっぱりいい。そうしよう♡

そこで、お忙しいところ店長さんをつかまえて、母親への贈り物だということや白がオシャレだってことを伝えてみた。そしたら、このパッケージって2020年にリニューアルしたばっかりなのだとか。しかも、2021年には世界三大デザインコンペティションのひとつ「iFデザインアワード2021」というので、52ケ国・約10,000エントリーの中から受賞したんだと。スッゴイです！超老舗なのにすっごく話しやすい店長さんだったから、コッチもいろいろ聞いちゃうワケよ。オカンへのミヤゲ話にもしたいし。

だから「何で＜白＞なんですか？お茶なら＜緑＞じゃないんですか？？？」って聞いてみた。

そしたら、店長さんの回答がちょっと斜め上に来たワケよ。「このお茶をお母様にどんな風に召し上がっていただきたいですか？」と。なになになに？？？？？ワタシいまなに問われてる？？？

誰かと誰かが集まって一緒に美味しくお茶のひと時を楽しむ

いや、そりゃね。近年いろいろあったからワタシも会ってないし、でもオカンはオカンで近所のシニア仲間や趣味仲間と感染予防の情報交換とかして、ひとりで頑張ってくれてて、やっと最近その人たちとも少しずつ集まれるようになって、「俳句の会」だの「絵手紙の会」だのやってて。その人たちがオカンの心を支えてくれたなーってワタシは感謝してるし、これからもその人たちと仲良くオトモダチでいて欲しいって思ってて。

そこで、この紙筒を実際に持ってみると、表面にエンボスってやつ？デコボコの文字が影を作ってて、それが3Dみたいっていうか3Dなんだけれど、それが、あー立体やなーって思いながら眺めていたら、オカンがオトモダチたちとお菓子とかお茶とか広げて笑ってる様子が頭に浮かんできて、そういうことを、ワタシは近くに住んでないからしてあげられないし、せめて、そういうことがオカンにもっとたくさんあったらいいなぁと、ほんとただそれだけのことなんだけれど。

そんなようなことを伝えたところ、店長さんはニコニコ頷いていて。

で、宇治香園のこんな言葉を教えてくれました。

お茶は、もういちど家族が集まるきっかけ。
子供がよくしゃべります。
心があったかくなります。
やさしくなります。

うん？「宇治香園」って高級な高い茶葉も扱う超老舗店さんなのに、こんな「お茶の間」感なの？？？

「そうやって、誰かと誰かが集まって一緒に美味しくお茶のひと時を楽しむ。私どもが提供したいのは、その時間なんです」と話す店長さん。そうなのかも。ワタシが紙筒を持ってみて思い浮かんだイメージ、それが「宇治香園」からオカンに贈ることのできるもの。高級スィーツや星付きみたいにバーコードをチョキチョキと切り取って送ったような行為だけでは、届かなかったもの。

そんなことをツラツラと思っていたら、店長さんが「裏ワザもお教えします」とニヤリ。なんと、お茶と洋スィーツの食べ合わせを伝授してもらいました！！お茶と言えば和菓子って心の底から思い込んでいたけれど、そんな味わい方があるの？？？？それはかなり気になる情報だったので、実際に自分でも試してみた。皆様もご覧あれ！さぁ、下にスクロール！！！！

宇治香園の「お茶×洋スィーツ」ペアリング

まずは、こちらの「ほうじ茶 松寿（しょうじゅ）」。
公式サイトによると…「若い葉の部分をていねいに焙じました。しっかり濃い味の、飲みごたえのあるほうじ茶」とのこと。宇治香園にはほかにもほうじ茶はありますが、おすすめは「松寿（しょうじゅ）」だそうです。そして…これが・・・

なんと！チョコレートと好相性なんだそうです。試してみて確かに！これは「芳醇」×「芳醇」の演算。双方の芳醇味がそれぞれを受け止めて、ぐるぐるとトルネードしながら、香りが幾層にも飽和。さらには、カカオの強い主張をサッと受け流す松寿の爽涼さ。1+1が100にも1000にも拡大するマリアージュ。余韻だっていつまでも波打つ重厚感。カカオが引き出すほうじ茶の「艶感」とも言える新しい表情。瞬発的な嬉しさに、一緒にいる人とついつい多弁になってしまいそうな口内調和。

つぎは、こちらの「煎茶 天恵（てんけい）」。
公式サイトによると…「濃厚な旨みと、控えめながら風味を引き締める渋みが絶妙のバランスで調和した贅沢な煎茶」とのこと。宇治香園にはほかにも煎茶はありますが、おすすめは「天恵（てんけい） 」だそうです。そして…これが・・・

ドライフルーツと好相性なんだそうです。試してみて確かに！これは「清澄」×「清澄」の相乗。ドライフツールの爽やかな酸味と可憐な甘みが天恵の甘み（旨味）とスッと寄り添い、極々淡く双方を響かせ合いながら、ゆっくり次第に完全なる円へと象られるかのよう。たとえば、0.5+0.5がパーフェクトな1へと還っていくかのようなアヴィナメント。糖度の高いドライフルーツほど天恵の渋味を覗かせて、後味まで関心を惹き付ける。心洗われる清澄さに、一緒にいる人に思わず本心を話してしまいたくなる口内調和。

さいごは、こちらの「抹茶 相殿（しょうでん）」。
公式サイトによると…「後味がすっきりと喉ごしの良い上品な風味の抹茶」とのこと。宇治香園にはほかにも抹茶はありますが、おすすめは「相殿（しょうでん）」だそうです。そして…これが・・・

バターの入った洋菓子と好相性なんだそうです。ショートケーキと試してみて確かに！これは「主張」×「主張」の対峙。バターやクリームの脂を「キュッ」と切り落とす相殿の鋭角。この刃が容赦ない。そして広がる気品の苦味が、先のバター＆クリームを「無かったこと」にしながら「思い起こし」もさせるというパラドクス！そう、相殿は記憶にもう1度ケーキを起こす立役者。こんなに仲が悪いかのようで相性抜群なのはそのため。まるで脂の乗った鰤に磨き込んだ日本酒を合わせるような「切り味」。テンポの良い味覚のリレーに、一緒にいる人とも次々と笑い話が止まらなくなっちゃうかも笑

「宇治香園」さんのお茶を使った洋スィーツの合わせ、いかがでしたでしょうか？？？きっと、このパッケージと同じで、味わう方の分だけ感想があって、口内に映し出される「印象」も様々なものかと思います。だから、面白い。洋スィーツを受け止める日本のお茶、お茶それ自体の味覚の可能性や広がりは、いったいどこまで広がるんだろう。もっともっと知りたくなってきますね。

さて、冒頭に戻りますが。ワタシがほんとうにオカンに贈りたかったもの。オカンの「心を込めて贈り物を選べようになったアンタの成長が見たい」という言葉。オカンを支えてくれているオトモダチたち。いろんなことを思い起こさせるこの白いパッケージは、実は「白」ではなく「光」なんだそうです。その光に映ったモノ、今回はソレを贈ることにします。別途、ワタシの好きなドライフルーツも贈ります。オカンはきっとみんなでお茶して、話も弾んで喜んでくれたら、たぶんきっと、そういうことなんだろうと。。。

さいごのさいごに、追加情報！
ワタシが宇治香園さんの新パッケージで「ひとめぼれ」した、こちらのひし形のセット！
すっごくキレイでしょ？？？先述の「煎茶 天恵」と「ほうじ茶 松寿」はもちろん、玉露やゆず緑茶もミニ宇治香園が4個セットになったワンパッケージなんです♪
詳しくは下にスクロールしてみてください★