茶論

Store Info
- 店舗茶論 大丸心斎橋店
- 住所大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店本館8F
- 電話番号06-4256-1100
- URL
https://salon-tea.jp/
- AREA
- 3
- EAST
お茶を習う??
大丸心斎橋店で「お茶」が習える??そんな情報を聞きつけてやってきましたのが8階の「茶論」。
台所の道具や季節のしつらい、服飾小物など、日本の工芸をベースにした暮らしの道具を並べる「中川政七商店」様の奥に・・・

その静寂の空間はありました。窓一面から陽光を注がせ、浮かび上がる陰影も美しい…数寄屋造りを思わせる侘び寂びのスペース。この場所だけ、時間の流れがガラリと変わるような雰囲気。知る人ぞ知る佛願 忠洋氏がデザインした空間だそうです。

1716年創業の奈良の老舗、株式会社中川政七商店さんが86年ぶりに生まれ変わった大丸心斎橋店に、「茶論(さろん)」を併設した、初の一体型店舗。この茶論…なにができるかといいますと、当日参加可能な気軽にお茶を点てられるワークショップはもちろんのこと、継続的に通うお茶の「稽古」を展開しておられます。

畳ではなくテーブルを使ったスタイルは日常の中でお茶を愉しんでいただきたい、という思いから。とはいえ、茶室ならではの室礼(しつらえ)は興味深く…この軸は江戸末期から明治にかけての書家「三輪田米山」が古今和歌集の一節を認めたもの。中川政七商店の創業地・奈良の竜田川を詠んだもの。

さらに。床柱は茶論の監修をされる茶人・木村宗慎氏から贈られた銘木。そして・・・

中川政七商店のルーツともいえる麻の床飾りに、

季節の茶花なども目を楽しませます。

そんなスペースで学ぶのは「心・型・知」。もてなしの心、礼儀作法・点前といった型、歴史やルールといった知。この3要素をバランスよく習得しながら、自身の心を育む。育まれた心を相手に伝わる形で表現できるようになり、その引き出しも増えていく。そう聞くとなにやら大変な修練を思い浮かべてしまいそうですが、実はまるで逆なんです。

“総合芸術”とも言われる茶道。学びの切り口は無数にあります。例えば初級の「お茶の歴史」。私たちが学んできた日本の歴史とはひと味違う「茶」の視点から眺めた歴史を体系的に“知る”時間。「現代の茶道文化に則した新しい入口」をテーマとするだけあって、いま私たちが立つ時空が、茶道の歴史のどこにあるのか、何を経てきたのか、それを振り返る貴重な時間です。

「お点前ができるようになりましょうね」がゴールじゃない。その本質や神髄…核の部分に迫っていくお稽古は、十分に、いや、十分すぎるほど知的好奇心を刺激してくれます。そんな私の心の移ろいを読み取るように、話を弾ませてくれる講師様。時にお教室中に笑いが起きることもあるそうで、生徒のみなさんを惹き付ける話術にも感服!

そう、こんな笑顔で私たちの「知りたい!」を解き放ってくれる。ちなみに茶論では、導く人を「師匠」ではなく「講師」と読んでいることからも「現代の茶道文化にそくした新しい入口」を開けてくれているのです。

初級コースの目標は「お茶を美味しく淹れる、点てる」、中級コースの目標は「お茶でもてなす」、上級コースの目標は「もてなしの力量をあげる」。これらのカリキュラムは茶人・木村宗慎氏が監修。コースとは別に単科もありまして、自身が特に興味を持つ分野を深めることも、専門家を招く特別単価などもあります。

そして、どの講義でも「一碗のお茶を中心に、もてなしの力量をあげることを目指します」がテーマ。そして茶論のコンセプトは「茶を以て美を論ず」。さて、この“美”にピンと来た方、鋭い!ここからは実践の様子をご覧ください。

実際は最大7名様までをワングループに展開する初級コースですが、本日は私ひとりで体験です。初級コースの目標「お茶を美味しく淹れる、点てる」です。まずは講師の方がお手本を。お道具の扱いや所作に順序など。目前で拝見しますと…本当に美しい動き。

人間の動きが美しいと思う瞬間っていろいろあると思うんです。例えばバレエなどの舞踏、フィギアなどの競技。でも、それとは違う、なにかが違う。眺めていると「きれいだな、すごいな」では留まらず、何かに吸い込まれていくような美しさ。

そうなんです、観る人を圧することなく、包囲するような誘うような美しさ。そして、それには、やはり「理由」がありました。皆様・・・ここ、ここからが茶論の神髄!

では私も実践です。碗を持つ手の位置や角度。茶筅(ちゃせん)の扱い方。実はそのルールや様式のすべてに「なぜなのか_?」の理由があり、それを「私」が体得できるよう、言語で身体で、教えてくれる、それが茶論の講義なのです。

なぜならば、茶論が大切にするものが「学びの型」だから。表層をなぞるような導きではなく、本質的な理解や習得を尊ぶからなのです。

目前の相手を尊ぶ気持ち、大切な客人をもてなす気持ち、このひと時を大切に大切に慈しむ気持ち。そんな気持ちの表れがすべての所作やルールになっていることを「知り」、自分の身体で「体得」する。

そうすると、このような動きになる。人を圧しない“美”、共にあることを喜ぶような“美”。

そして、この笑顔です!この時私本気で思いました。「私もこんな風に笑えるようになりたい!!!!」そうなんです、ここからは私の極めて個人的な感想ですが、これが茶論さんのゴールであり神髄だと思うんです。

さて、システムのご案内。テーブルを使った少人数制のグループ稽古は、月謝制ではなくチケット制。自身の都合で都合のいいタイミングでチケットを購入し、稽古が受けられます。稽古の予約やキャンセルは専用サイトで。スマホでOK。稽古が始まる2時間前まで予約が可能。朝から夕方まで選べる時間設定も嬉しいですね!

さて、いかがでしたでしょうか。もしご興味がある方は、当日参加可能な気軽にお茶を点てられるワークショップからでもどうぞ。きっと得難い体験がまっていますよ!
- 入会金 10000円
- 体験稽古 3000円
-
◆コース
初級コース6回(有効期限12ケ月) 30000円
中級コース6回(有効期限12ケ月) 30000円
上級コース6回(有効期限12ケ月) 30000円 -
◆単科
単科1回(有効期限3ケ月)5000円
特別単科1回(内容により講座料は異なります)
- ※全て税抜価格
- ※会員登録・稽古予約サイト
https://salon-tea.jp