2021.08.18

心斎橋ナイスパートナー!

結婚とは?仕事とは?

決して結婚だけが幸福の条件ではないし、仕事だけがやりがいでもない。「おし!充実」のスタイルは人の数ほど様々なのです。そんな中、やっぱり「結婚も仕事も」パートナーシップを組む方々のご様子を覗き見てみたい!それが今回のまとめ記事のテーマ。ここ心斎橋筋商店街で長きにわたって商いを営む老舗店のパートナーシップに、人生のヒントを見つけに周りました。そうしたら…出るわ出るわの名言の数々。是非ともご一読ください★

「自由なアーティスト」松屋呉服店

昭和21年創業の呉服屋「松屋」さんからは、柴橋弘宣様&柴橋真紀子様パートナー。創業70余年の呉服の老舗…なんて聞きますと、すっごく緊張する呉服屋さんを想像しますよね?実は同店は真逆の一軒。「祖母の着物をたくさん譲り受けたんだけれどどうしよう」「初めて着物を一式そろえるのですが…」などなど、着物にまつわるあらゆる相談に乗ってくださる老舗店。門戸を広く・守備範囲も広く、実生活の中でもっともっと着物・和装に親しんでいただきたいを信条とされています。

もちろんそれは、和装に対する正統な知識・確固たる美学をもってこそ。その上で、柔軟な視野を併せ持ってこそ。本日はパートナー歴33年のお2人をクローズアップ取材、そうしたら…松屋さんの「確固たる美学・柔軟な視野」の秘密が見えて来た!夏らしく浴衣でご登場いただいたお2人の装いチェックからスタートです♪

ご登場いただくのは弘宣さん。本日の1着は古典柄「鐶(かん)つなぎ」。舞台役者さんが稽古で身に着ける柄として、粋にも粋な1着なんです。連なった輪からなる意匠は「人のつながり」や「ご縁・縁起」を意味するのだと教えてくれ、本日の取材テーマ「ナイスパートナーズ」に合わせて選んでくださいました。そんなメタメッセージを込めるのも呉服ならではの遊び心ですね。

帯は博多の献上柄を敢えて浪人結びで。「この結び方ならば、車の運転も長時間の着席も楽なんですよ」と教えてくれます。いま!ビビビビビっと来たアナタ!そうなんです、和装はもっともっと気軽に日常生活でお洒落に遊べるってことを教えてくれるのが弘宣さんなんです。「浴衣は粋だけれど動きが不自由やねん」って、ソレもったいない思い込み!

ステテコを履いて、こんな風に「しりっぱしょり」にすれば、自転車だってOK!活動的に過ごしたい日も自由に身体が動くのです。ワタクシの極めて個人的な感想ですが、この「しりっぱしょり」なんだか粋でカッコいい★ヤンチャなのに上品なんて和装ならばこその絶妙すぎるほど絶妙ポイントではないでしょうか!通り一辺倒の「カッコイイ」から自由なセンスへ一気に飛べますよ♪

一方、真紀子さんは墨色グラデーションに桜が流れる絞りの1着。そう、絞りといえば浴衣の中でもワンランク上な生地。料亭や割烹へのお呼ばれにも最適なんです。そんな伝統に合わせる帯や帯留めにご注目ください。淡いグラデーションや可愛らしい花模様、そして髪に揺れるかんざしも。

そう、ワタクシはじめ女性の皆様、歳を重ねるごとに「かわいい」から遠ざかりませんか?「こんな歳だし…」って思い込み、ソレもったいない思い込み!和装ならばこんな風に自然に構えることなく「かわいい」を取り入れられるんです。弘宣さんの「しりっぱしょり」も真紀子さんの「かわいい」も、お洒落の固定概念にガチガチにされていた私たちを、むしろ伝統の「和装」を切り口に自由にしてくれる、これが「松屋」さんの真骨頂!

そんな松屋さんの魅力の秘密がここに。右は弘宣さんが描くイラストです。70年代に学生時代を送った柴橋さんですが、当時はまさにアメリカの西海岸カルチャーが旋風を起こしていた頃。その風を“まるごと”楽しんだ学生時代が、こんなイラストのテイストに軌跡を残して。一面は心斎橋の呉服屋さんの表情、もう一面にはかつてのアメリカンカルチャーを自由に愉しむ表情。
左は真紀子さんが認めた「己書」。自分の世界観を楽しく表現する新感覚の書として注目される「己書」の師範であり、輝月(きづき)道場の代表も務める真紀子さん。同道場は松屋さんの2階で定期開催されています。「己書」は自分だけの文字を慈しむ、まさに自由さが要。

そう、お2人の共通点がまさにココ!創業70余年の老舗呉服店を営みながら、どこまでも枠を超えた楽しみを追及するお2人。そんなお2人はお互いの感性や嗜好を尊重し合うパートナーシップで、例えば旅行先でも各自が行きたい場所へ行き、夕食時に合流して「どんな楽しみ方をしてきたか」を語り合うのが楽しいんだとか。お2人の“嗜好を尊重し合う”が松屋さんの「確固たる美学・柔軟な視野」の秘密だったんですね。 「これからも、よろしく」の気持ちをカタチに、フィストバンプでご挨拶をしていただきました!

「2人で挑む!」増田漆器店

1868年創業の「増田漆器店」さんからは、増田雅彦様&増田真実様パートナーが登場。増田漆器店さんは輪島塗(石川)や越前塗(福井)、山中塗(石川)や香川塗(香川)や会津塗(福島)に若狭塗(福井)などなど、全国の塗りの産地から卸を通さず商品を仕入れ。産地(職人さんたち)からも信頼の厚い老舗店は、2020年に新しくリニューアルオープンしたばかりです。

2017年に結婚、パートナー歴5年目となるお2人は同店の6代目を担います。創業から150年以上の歴史を誇る増田漆器店さんにおいて、お2人の若さはとっても際立ちます。ところがどうして、漆器への造詣や知識、大切な取り扱い方においても堂々としたもの。新しくなった同店では漆器に慣れ親しみの浅い方のご来店も増え、その多くが若い方たちだそうです。

「食洗器で洗えますか?」「外国の方に箸をプレゼントしたいんですが」そんな質問や相談に親身に応えていくお2人。今の時代に求められるニーズと後世に伝えていきたい伝統を一身に担い、今日も増田漆器店に立つのです。「同世代の方にも入りやすくて、興味を持っていただける、そんな店内づくりに余念がありません」と話してくれました。

とはいえ、とはいえですよ。素人のワタクシからしたら、150年以上の歴史は相当なプレッシャーではないかと…想像するんです。ですが、雅彦さんからも真実さんからも“前を見る”お言葉しか出てこない!そうです、1人ではプレッシャーかもしれませんが、2人だから「挑み」になる。パートナーシップの秘訣は「行き違いを喧嘩に昇華しないこと」。 「これからも、よろしく」の気持ちをカタチに、ガッツリ握手でご挨拶をしていただきました!

「心斎橋ナイスパートナー!」いかがでしたでしょうか?夫婦やお仕事に限らず…なにか人と人のつながり方のヒントをたくさん見つけてしまいました。今後もひとつのテーマから心斎橋筋商店街を掘り下げる「まとめ記事」。次回にもご期待ください★

■松屋呉服店
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-5-19心斎橋筋「しんぶら街」なか
電話:06-6252-6829
URL:https://www.matsuyagofukuten.com/

■店名:増田漆器店
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-1
TEL:06-6211-0683
URL:https://smasuda1.wixsite.com/shikki

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